『ウェア屋さんのひとりごと』

インナーグローブは季節を問わずオススメです!

掲載日:2011年12月22日 タメになるショートコラム集ウェア屋さんのひとりごと    

Text/Junichi FUJIMOTO ( RS TAICHI )

ウインタージャケットやアンダーウェアが高機能になってきたことで、気候に合ったアイテムさえ身に付けていれば、多少の薄着でも寒さに悩まされることは殆ど無くなったと言えますね。ただグローブに関しては未だに単体で十分と思えるものが少なく、グリップヒーターやハンドルカバー、もしくは e-HEAT に代表される? 電熱アイテムに頼って解決しているのが現状ではないでしょうか。

さてこのグローブ、プラスアルファの防寒性を高めるためにインナーグローブという製品がありますが、中には操作性を優先して使用をためらっている方も多いのでは? 確かに、個人的にも素肌に近いダイレクトな操作感が大好きなので、ウェアと同じくモコモコするのは好ましいこととは思いません。ただ 前々回 お話しした通り、冬場と言えど身体からは水分が発散されていて、この水分がグローブ内に残ってしまうことで走行時の冷えや内装のまとわり付き、使用後の臭い等の原因へとつながっていくという事をご存じでしょうか?

そこでインナーグローブの登場となるわけですが、あまり寒くない時期に防寒機能を高めるものを使用すると、余計な発汗を促進するため逆効果なので、その様な場合は夏用のインナーグローブのご使用がオススメです。「寒くならない?」という不安になる方もいらっしゃると思いますが、速乾機能の高い夏用のインナーグローブは、メッシュグローブと併用し、空気の流れがある際にヒンヤリと感じますが、ウインターグローブの様に密閉された状態で冷たく感じることはありません。

この様なインナーグローブを併用するメリットとして、最大の狙いである防寒性アップはもちろんですが、内装のまとわり付きを抑えてスムーズな着脱を可能にするのと、夏用のグローブと同じくグローブ内をできるだけ清潔に保つというメリットも併せ持ちます。特にこの “清潔に保つ” ということに関しては、洗濯が容易にできないウインターグローブにとっては大切で、身体から発散された水分をある程度吸収して内装に残る水分を最小限に抑える上、インナーグローブ自体は定期的に洗濯すれば、肌に触れる部分は常に清潔な状態を保つことができるという訳ですね。

慣れないと使い始めは少し違和感を感じると思いますが、良いモノを選べば防寒・スムーズ・清潔というメリットがある上、価格も1,000?2,000円前後で手に入るので、この冬は騙されたと思って? お試しになられてはいかがでしょう?

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