『ウェア屋さんのひとりごと』

ますます熱くなってきた “電熱武装”

掲載日:2012年11月08日 タメになるショートコラム集ウェア屋さんのひとりごと    

Text/Junichi FUJIMOTO ( RS TAICHI )

今年は普通に少しずつ秋の深まりを感じていますが、さらに朝晩の冷え込みは一層厳しさを増してきたので、ツーリングに出掛ける朝いちばんや、通勤の行き帰り等では “冬装備” が必要になってきましたね。この時期、雑誌等でよく見るようになったのが、電熱線を使用した防寒グッズ。電源を取り出すための配線を必要とせず、比較的手軽に使え、なおかつ高性能な製品が増えてきたことで、愛用し始めた方は一気に増えてきました。“電熱グッズ” 等と呼ばれているこれらの製品について、「宣伝だぁ?!」と言われてしまいそうですが、私が熟知しているRSタイチの 『e-HEAT』 を例にお話ししてみましょう。

e-HEATにはグローブとベストをラインナップしていますが、いずれも電源は充電式のリチウムポリマーバッテリーを使用するため、ベストに設定しているオプションのシガーソケットを使用する場合を除き、車体から電源を取り出すための加工が必要ありません。電熱グッズの購入に躊躇される理由のひとつとして、加工の煩わしさもあると思いますが、e-HEAT ならバッテリーを充電するのみで、電熱ならではの暖かさを手に入れることができるのです。

このメリットを大きく感じることができるのは、グローブではないでしょうか。いくら高価で高機能なウインターグローブを使用しても、寒さが厳しくなれば “冷たく感じない” のはせいぜい 30 分程度。電熱で熱を発生しているグローブなら、指先がしびれる程の冷たさを感じることはありません。さらに、ウインターグローブとして十分な機能を持っている e-HEAT ウインターグローブは、必要に応じて電源を入れたり、切ったりという使い方もできます。こうすればバッテリーを長持ちさせることもできますが、長時間や長距離のツーリングで不安があれば、予備バッテリーを携行しておくと安心です。

もう一方のインナーベストには、腰と腹部にヒーターを内蔵していて、腰を暖めることで手足の血行を良くし、寒さの感じ方がまるで変わってきます。また、走行風を受けやすい腹部は、内臓を冷やしにくくするという点において効果的なので、胃腸が弱い方には特に効果的だと言えますね。

この様な “電熱グッズ” が身近になったのも、電源(バッテリー)の進化が大きな要因でしょう。昔は乾電池式の電熱インナーグローブという製品があったと思いますが、毎日の通勤等に使えるものではありませんでした。現在は小型で高性能、充電式でランニングコストも殆ど気にならないとなれば、身近に感じる方も多いと思います。「寒いのは苦手だから」と、冬眠しようと思っているライダーのみなさん、今年は手軽にできる様になった “電熱武装” でウインターライディングを心ゆくまで楽しんでみませんか?

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