『バイク乗りの勘所』

スライド式テールボックスが欲しい

掲載日:2014年07月14日 タメになるショートコラム集バイク乗りの勘所    

Text/Nobuya YOSHIMURA

飛行機+レンタカーなどでの旅行では、いったい何カ月行くんだ…と言われるほど荷物が多い(大半が着もしない衣類)私も、バイクでのツーリングとなると極端に荷物を減らしている。その理由は、操安性への悪影響を最小限にしたいから。だから、積む場所にもこだわりがあり、少ない荷物をさらに2つに分け、小さめのタンクバッグをタンクの上に、A4ジャストサイズのビジネスバッグをシートの後半部(パッセンジャー用スペース)に積んでいる。

ロングツーリングの途中で見つけたワインディングロードを、日帰りツーリング(あるいは朝練)と同じように快走したい…というのが、荷物を減らし、積み方に工夫をしている最大の理由だ。例え快走しないにしても、Uターンや交差点の右左折は楽なほうがいいに決まっているし、長距離の走行で疲れたときなど、停止時にマシンを支えるにも、駐車位置まで押して行くにも、さらにはスタンドをかけるにも、軽く、マスが集中していたほうが安全だ。

いいことばかりではなく、欠点も多々ある。そのひとつは、乗車時に右足をシートの後方から右側に回せないこと。だから、いつも抜き足で跨がざるを得ず、窮屈な思いをする。もうひとつは、マシン+荷物のシルエットが美しくないこと。これは主にタンクバッグのせいだが、もう少しカッコよくしたい…と、いつも思っている。さらに、防水性となると、お手上げに近く、雨天は大人しく走ることもあり、パニアケースやテールボックスが欲しくなる。

そこで考えたのが、スライド式テールボックスだ。車体にレールを固定し、レールにボックスを容易に取りつけ/取り外しができ、前後にスライド/固定ができるような物…と言えば想像していただけるだろうか。前にズラせばライダーのお尻のすぐ後ろまで来て、後ろにズラせば2人乗りのじゃまにならないのが理想だ。いつか作ってやろうと思いつつ、十数年が経過した。どこかの用品屋さんが作ってくれれば、それなりに需要はあると思うのだが…。

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