『バイク乗りの勘所』

盗難に遭わないために

掲載日:2013年02月04日 タメになるショートコラム集バイク乗りの勘所    

Text/Nobuya YOSHIMURA

盗難は突然やってくる。私自身、これまで1回の盗難と1回の盗難未遂にあった。いずれも転居前のことで、盗難にあったのは仕事場の駐輪場、盗難未遂にあったのは自宅マンションの駐輪場で、ともに夜間。ほぼ毎日同じ場所に止める、通りに面している、シートカバーをかけていなかった、盗難防止手段はハンドルロックだけだった…などなど、共通点が多い。盗難にあったのは2001年のことで、当時すでに車齢20歳の旧車XJ750E。未遂のほうは2003年、XJ900である。

これら2回の経験をもとに、自分なりに、調べたり考えたり、とにかく、二度と盗難や盗難未遂にあわないよう、対策を練った。最も効果的なのは、表通りから見えない場所に止めること。そして、どんな田舎でも、最低限ハンドルロックはしておくこと、できれば、さらに、シートカバーをかける。そして、ハンドルロックとチェーンロックを併用すること。ここまでやれば、盗難や盗難未遂にあう確率はかなり低くなるはず。イモビライザーも装着すればより確実である。

狙われやすいのは、私の場合と同様、毎日同じ場所にあるバイクである。毎日止めるだけでなく、止めっぱなしももちろん危険だ。長期間(1カ月以上)乗らないときでも、ときどき置き場を変える。シートカバーの上に埃、落ち葉、雨水の類が溜まっているのは、長い間乗ってませんよ…と敵(盗人)に教えているようなもの。乗らなくても、ときどき点検して、それらの異物は取り除いておくべし。不要バイク引き取ります…の類の貼り紙などは、見つけ次第撤去すべし!

チェーンロックは、前輪だけ、または後輪だけにかけるのではなく、できれば地面に固定された柱や柵など、容易に動かせない物とバイクをつなぐように使いたい。事情が許せば床にアンカーを打ったり、フェンスの支柱を利用するテもある。ハンドルロックも同じで、いくらバイクが転がらないようにしておいても、前後のタイヤの下に台車をかませたり、大人数で担ぎ上げれば容易に動かせる。固定物とチェーンロックでつなぐのは、これを防止するためである。ここまでしても完璧とは言えないが、一見しただけで“いかにも盗りにくそう”と思わせるのがコツである。

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