『バイク乗りの勘所』

二輪に限定した駐禁解除の提案

掲載日:2012年10月01日 タメになるショートコラム集バイク乗りの勘所    

Text/Nobuya YOSHIMURA

2つ前のコラム 『バイクは倍苦。でも気楽』 を道中で書いたツーリングは、その後 500km 近くの帰路を合わせ、2,389km 走ったところで無事に終わった。その間、どの道を走るかは、前もって地図を見て決定し、国道番号と道端の標識を頼りにすれば問題なかった。ただ、少々迷った(場合により、困った)のは、休憩ポイントである。ほぼ全行程 30℃ を超える気温の中だったから、水分補給は欠かせず、トイレと合わせて道の駅やコンビニに入った回数も多い。

しかし、道の駅やコンビニばかりでは、このコラムの第6回 『カフェにバイク、バイクでカフェ』 を書いた張本人として情けないし、つまらなくもある。とくに昼メシは、できればコンビニや道の駅以外のところで食べたい。で、何度か、地方都市やその郊外でカフェを見つけ、何軒かには実際に入ったのだが、そこで困ったのは、駐輪スペースさえない店が多いこと。そういうところでは、やむなく歩道に乗り上げ、店の建物ぎりぎりに寄せて駐車した。

ぎりぎりに寄せたのは、駐禁の取り締まりがあった場合に、自分が気づきやすい、または店の人に気づいてもらいやすいのと、取り締まる側の人間に “乗り手は、この店に入っているんだな…” と、わかってもらうためだ。実際、これのおかげで「表に停めてあるの、アナタのバイクですか?」てな具合に聞かれ、「はい。すぐに動かします…」で、事なきを得た経験が何度かある。店の人に一言、表にバイクを停めました…と告げておくのも効果的である。

取り締まる側としても、狭い道での4輪の迷惑駐車とは違い、厳しく摘発しにくい気持ちがあるのだろう。もちろん、それに期待してはいけないが、このさい、充分な広さを持った歩道上に、そこに面した店舗で買い物や飲食をするために乗ってきた2輪車を、店舗間口範囲内で、かつ人や車両の通行を妨げない限り、1時間以下なら駐車を認める…みたいな法令を検討してもらいたいものだ。地域経済の活性化他、多くのメリットがあると思うのだが…。

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