『バイク乗りの勘所』

夏は暑く(熱く)て当たり前なのだ

掲載日:2012年07月30日 タメになるショートコラム集バイク乗りの勘所    

Text/Nobuya YOSHIMURA

二酸化炭素による地球温暖化に懐疑的な筆者ではあるが、クルマやエアコンからの排熱がヒートアイランド化の大きな原因になっているのは間違いないと思っている。夏場、道を歩いていると、建物の間のわずかな隙間に設置したエアコンの室外機から、こちら目がけて熱風が吹き出しているのに遭遇することが多い。何とかならんのか…と、いつも思う。ヒートアイランド化の根本的な解決にならないとしても、せめて歩行者直撃は条例か何かで規制してもらいたい。

それよりももっと、見ていて腹が立つのは、コンビニの駐車場などで、窓を閉めきってエアコンをかけ、アイドリングのまま停車しているクルマだ。温室のような室内の、わずかな量の空気を冷やすために、1基のエンジンをアイドルさせておくのは壮大な無駄である。エアコン単体で考えても、熱的には、車内の空気から奪った熱エネルギー+αを車外に放出しているうえ、冷却風の当たらないアイドリングによる熱が加わるから、クルマのまわりは熱くてたまらない。

カンカン照りの屋外に放置したクルマの室内は、容易に40℃を超える。空気だけではなく、室内にあるすべての物も同じ。だから、エアコンをかけても、5分やそこらでは室温は下がらない。近所まで買い物や送迎に行くくらいの短時間なら、窓を全開にし、室内よりも温度の低い外気を採り入れたり、体に走行風を当てたほうが、よほど快適である。窓を閉めたままエアコンをかけ、効いてくるころには目的地に着いている…なんてのは、私に言わせりゃ愚の骨頂だ。

そもそもエアコンなどないオートバイは、冬は寒く、夏は熱くて当たり前。それに慣れた私の場合、夏場にクルマに乗るときは、外気温が32℃以下のときはエアコンをかけず、窓全開で走っている。ただ、高速道路などで、80km/h以上で巡行するような場合は別だ。窓全開による空気抵抗よりも、エアコンによる損失のほうが小さく、トータルの発熱量は、窓を閉めてエアコンをかけたほうが少なくなるからだ。読者のみなさんも、ムダな排熱抑制に取り組んでほしい。

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