『バイク乗りの勘所』

車間距離こそ安全運転の要(かなめ)

掲載日:2011年09月12日 タメになるショートコラム集バイク乗りの勘所    

Text/Nobuya YOSHIMURA

最近、車間距離を詰めすぎの後続車にイラだつことが多い。昔は、そんなこと、あってもたまに、だったはずなのに…と、思い当たる原因を考えてみた。そして、これかもしれない…というのに思い当たった。前車のせいである。昔よりもヘタクソが増え、私が前車との間に保っている車間距離が、昔よりも長くなっているからだ。たぶん、後続車のドライバーは、私もヘタクソの一員だと思い、イライラしながら運転しているのだろう。

そう言う私自身、昔は、前に遅いクルマがいたら、イライラしながら車間距離を詰めたりしていたものだ。が、今は違う。私の運転は、バイクだろうがクルマだろうが、道交法的には、あまり誉められたものではない。しかし、こと車間距離に関しては、平均よりも長めである。追突を回避できるだけではなく、相手が予測不能の動きをしたときに対処できる時間的余裕を持つためには、車間距離を長めにとらざるをえない。

で、予測不能の動きをしそうなクルマ(ドライバー)は、昔と比べて確実に増えている。それにともない、私と前車の車間距離も長くなった。ドライバーの半分は狂人だ…くらいに思っているから、急停止だけではなく、前車が急旋回、正面衝突、側壁衝突などをしても巻き込まれず、余裕を持って回避し、その脇を中指を突き立てながら通過したいものである。道幅が狭ければ狭いほど、横に逃げる余地が狭まるから、当然、車間距離は広めだ。

前との間隔は、自分で調整できるからいいが、後ろとの間隔は、通常、後続車のドライバー任せである。だが、後続車が車間距離を詰めすぎのとき、それを開けさせる方法はいくつかある。ストップランプの点滅や、ストップランプを点けずに強力なエンジンブレーキをかけるなども、それなりに効果がある。が、極めつけは、ステップから両足を外してダラリと下に垂れる方法だ。靴底は地面すれすれがよい。これは効く。

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