
掲載日:2011年06月20日 タメになるショートコラム集 › バイク乗りの勘所
Text/Nobuya YOSHIMURA
写メやらブログ貼りつけやら、その他もろもろ、愛車の写真を撮ったり撮られたりする機会が増えている。そんな写真に写っている自分のバイクを、できればきれいに見せたい。そこで、撮り方指南はその道のプロにお任せするとして、きれいに撮ってもらう(写真写りをよくする)にはどうすればいいかを考えてみた。名づけて “愛車メイク術”。メイク=化粧、つまり、化けたり粧(めか)したりすることだから、見栄えの向上に特化した手入れの方法というわけである。
で、愛車メイク術の1回目はラウンドエッジの磨き出し。ラウンドエッジというのは、技術用語でもなんでもないテキトーな呼び名で、要は弧を描いた角のこと。角といってもピン角である必要はなく、丸めた角(そんなの角じゃないと言われるかもしれないが)でもO.K. 。具体例としては、ホイールのリム、ブレーキディスクの外周、ヘッドライトや丸型メーターの外枠、バックミラーの縁、円筒形マフラーの端部や段差(外径急変)部分などが挙げられる。
磨き出すのは、光が当たったときに反射しやすくするため。ストレートエッジ(という名前の工具があるが、それではない。為念)が光っているよりも、ラウンドエッジのどこかにハイライトが入っているほうが、俄然、写り映えする。光源が太陽光の場合、ストレートエッジだと端から端まで均一に輝くのに対し、ラウンドエッジの場合は必ずハイライトの両側にグラデーションがかかり、立体感が強調される。光の向きを工夫すれば、さらに強調することも、逆に和らげることもできる。
磨き出しのテクニックは、それぞれのパーツの材質や表面処理によって異なる。私が愛用しているのは、表面処理に優しいナノテク(極超微粒子)研磨材入りの “つや” 出し剤と撥水剤が主で、表面処理のない素材のままの箇所には真鍮のブラシやピカール(金属磨き)を使うこともある。磨いたのはいいが、防錆のためのメッキを落としてしまい、あとで錆に悩まされるとか、塗装が剥げてしまい、かえって汚くなったなどということがないように気をつけたい。
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