掲載日:2026年06月16日 フォトTOPICS
取材協力/ロイヤルエンフィールド 写真・文/小松 男

毎年恒例となった第11回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会が2026年5月20日、21日の2日間にわたり、神奈川県の大磯ロングビーチ特設会場で開催された。主要な輸入二輪メーカーの最新モデルに触れることができる貴重な機会とあり、今回も多くのメディア関係者が来場。各ブランドが2026年の主力モデルを持ち込むなか、ひときわ存在感を放っていたのがロイヤルエンフィールドだ。
1901年創業という世界最古級のモーターサイクルブランドとして知られるロイヤルエンフィールドは、近年グローバル市場で急速に存在感を高めている。2026年にはブランド評価機関であるBrand Financeが発表した「Most Strongest Automobiles Brands 2026」において、世界第3位の自動車ブランドにランクイン。ブランド強度指数(BSI)88.9点、AAA評価を獲得するとともに、ブランド価値も前年比30%増となる12億ドルへ成長した。また、品質や販売店満足度に関する調査でも高い評価を受けており、単なるクラシックブランドではなく、世界的な成長ブランドとして注目を集めている。
ロイヤルエンフィールドブースでは人気の350シリーズをはじめ、新世代の650ccツインシリーズなど、幅広いラインアップを展示。なかでも注目を集めていたのが、新世代スクランブラーとして登場したベア650。往年のデザートレースマシンをモチーフとしたスタイリングと、扱いやすい650ccツインエンジンを組み合わせた同モデルには、多くの来場者が足を止めていた。
ここでは、そのロイヤルエンフィールドブースに展示された最新モデルとともに、ベア650のショートインプレッションをお届けしよう。

現在では12モデルのラインアップを掲げる大所帯となったロイヤルエンフィールド。今回のイベントでは6モデルが試乗車として用意されていた。

350ccモデルで長年愛されてきたクラシックシリーズで、初となる650ccツインエンジンを採用したクラシック650。伝統的なディテールがしっかりと残されている。

メテオ350はロイヤルエンフィールドの認知向上に一役買ったモデル。アメリカンクルーザー的なキャラクターで足つき性が良い点も人気の秘密。幅広い層に支持されている。

現行モデルでは、ロイヤルエンフィールド初の水冷エンジンの採用や、フレームも一新され、さらに走破性の高いモデルに進化したヒマラヤン。海外での人気も高いモデルだ。

純正アクセサリーを装着したブリット650も参考展示されていた。カスタムパーツが多いこと、しかもそれが割と手を出しやすい価格であることもロイヤルエンフィールドの魅力だ。

春のモーターサイクルショーにて発表されたクラシック650 125周年アニバーサリースペシャルエディションも参考展示。見る方向によって、異なる色味となる特殊なカラーリングを採用。

ボバーカスタムのように大胆なスタイリングで纏められたゴアンクラシック350。カラーバリエーションも豊富に用意されており、ストリートに映える一台となっている。

カリフォルニアの伝説的なデザートレース「Big Bear Run」に着想を得て誕生したベア650。見た目こそワイルドなスクランブラーだが、走り出してまず感じるのはハンドリングの素直さだ。車体はニュートラルな特性で、街中からワインディングまで自然に向きを変えてくれる。
搭載される648cc並列2気筒エンジンは刺激的な加速を狙ったものではなく、低中回転域を中心にゆったりとしたトルクを味わうタイプ。特に3000rpm付近の鼓動感とトラクション感は心地よく、その先も息切れすることなく厚みのあるトルクが続いていく。速さを競うのではなく、景色を楽しみながら走るのにぴったりなキャラクターだ。
シートはやや高めに感じられたものの、ライディングポジションは自然で、未舗装路も気負わず走れそうな雰囲気を持つ。
実はこのサイズのスクランブラーモデルというのは珍しく、それを踏まえて個性があるのは、ベア650の魅力である。
ルックス良し、走らせて気持ち良し。ベア650は一台でなんでもこなせてしまえそうな、お得感のある一台に仕上がっている。

1960年のカリフォルニア砂漠レース「Big Bear Run」に由来するスクランブラーモデル。ゼッケンプレートやアップライトな車体構成、ショートフェンダーなどを採り入れながら、現代的な仕上がりを実現している。

搭載されるのは648cc空冷並列2気筒エンジン。ベア650では専用の2in1サイレンサーを採用し、トルク特性を最適化。47psの最高出力と56.5Nmの最大トルクを発揮し、扱いやすく力強い走りを支える。

フロントにはショーワ製の倒立フォークを採用。スクランブラーらしいルックスだけでなく、舗装路からフラットダートまで幅広いシーンで安定した操縦性を実現する足まわりとなっている。

丸型デザインの4インチTFTディスプレイ「Tripper Dash」を装備。Googleマップによるフルマップナビゲーション機能に加え、音楽やメッセージなど各種情報にもアクセスできる先進的なメーターだ。

リアサスペンションにもショーワ製ユニットを採用。前後専用セッティングにより、オンロードでの安定感とスクランブラーとして求められる路面追従性の両立を図っている。

スクランブラーらしいフラットなロングシートを採用。シート高は830mmに設定されており、前後方向の自由度も高い。舗装路はもちろん、スタンディングを交えた走行にも配慮されたデザインだ。

ラバー付きのワイドなステップを装備。街乗りやツーリングで快適性を確保しつつ、オフロード走行時には確実なホールド性も意識した設計となっている。スクランブラーらしい実用性が光る部分だ。

丸型LEDヘッドライトを中心としたシンプルなフロントマスクを採用。ヘッドライトケース内にはロイヤルエンフィールドのロゴがさりげなくレイアウトされ、細部までブランドアイデンティティを主張する。

シンプルなLEDテールランプとショートフェンダーを組み合わせたリアまわり。オフロードテイストを感じさせながらも、現代的で洗練された印象を与える。








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