掲載日:2020年04月10日 フォトTOPICS
取材協力/MVアグスタジャパン写真/MVアグスタジャパン 文/和歌山利宏 まとめ/H&L PLANNING
今回、和歌山さんに試乗していただいた新しいブルターレ1000セリエオーロ(※近日中にその試乗インプレッション記事も掲載予定。)がそうであるように、MVアグスタがこれから生み出すニューモデル群は、その方向性を新たにしています。ただ単に、強烈なインパクトを与えるのではなく、高性能にして扱いやすく快適であることを信条としていこうとしているのです。
というのも、車体が軽量で最高出力が百何十馬力もある現在の多くのスポーツバイクって、ビギナーにとっては怖いだけで、危険でもあるからです。
左が二輪ジャーナリストの和歌山利宏氏。右がMV AGUSTAのCEO、ティム・サルダロフ氏。
そうした背景もあって、今、我々はもっと多くの人々に親しんでもらえるバイク作りを目指しているんです。新しいブルターレ1000も、どれだけのポテンシャルを秘めているとか、どこからが危険なのかといったことをライダーに教えてくれるものになっています。
和歌山氏が試乗した新しいブルターレ1000セリエオーロ。
もちろん、MV AGUSTAのお客様が特別でプレミアムなモデルを望んでいらっしゃることは承知しています。ですから、上級モデルの廉価版を造るのではなく、それぞれのカテゴリーにおいて高品位なものを充実していかなければなりません。
一方で、我々にはこの2020年で75周年を迎える長い歴史があるのですから、ブランドを大切にしていかなければなりません。私はMVアグスタのブランドイメージを「パフォーマンス&ライフスタイル」と考えています。高性能にしてそれぞれのライフスタイルに合っているということです。
近い将来の計画を具体的に言うと、300、400、600ccの小中排気量クラスの2気筒モデルを2年後に登場させます。価格帯もかなりリーズナブルになるので、より多くの方にMV AGUSTAファンになってもらいたいと考えています。主軸となっている3気筒ユニットでも、新たに950ccユニットを新しく開発していて、その最高出力は170psを発揮し、高性能にして扱いやすいという我々のフィロソフィーに沿ったものとなります。
そんな我々のフィロソフィーは2020年型でその搭載モデルを広げた、オートクラッチのSCS(スマート・クラッチ・システム)にも現れています。和歌山さんに乗っていただいたブルターレ1000も足着き性がかなり良くなっているでしょ。このことも我々の取り組みを物語っています。既存の他のモデルも足着き性を改善し、日本の皆様にもより楽しんでもらえるモデルをお届けしていきたいと思っているんですよ。
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