掲載日:2009年09月14日 フォトTOPICS
撮影/磯部 孝夫 試乗/バイクブロス×マガジンズ編集部 ナベ
オンでもオフでも、モタードでもない。何者にも似ていない独特のスタイリングをもつ690 DUKE。
私のKTM DUKE原体験は確か2006年ごろに乗った990 SUPER DUKEだったと記憶している。硬質な乗り心地と刃物のようにシャープな運動性。強烈に地面を蹴り、イン側をめがけて切り込んで行くようなコーナーリング。オンロードモデルでもオフロードモデルでもない独自のスタイリングと、刺激に満ちた乗り味は今でも鮮明に覚えている。さて、今回試乗したのは690 DUKEである。エッジの利いた戦闘的なデザインと、脚長でシート位置の高い佇まいは正しくDUKEファミリー。しかし690のパワーユニットはKTM伝家の宝刀ともいうべきLC4だ。排気量やパワーはともかくとして、690の単気筒と990のV型2気筒とではその運動性に及ぼす影響も少なくないはずだ。990と690、果たしてその乗りに味はどのような違いがあるのだろうか…。
01どこか草食動物を思わせるフロントマスクには、プロジェクタータイプの縦2灯式ヘッドライトを装備。
02史上最もパワフルなLC4エンジンの下に集約されたエキゾーストシステム。低重心化に大きく貢献。
03サスペンションユニットは当然のごとくWP製フルアジャスタブル。伸び側ダンパーは低速・高速を個別設定可能。
04ユニークなオープンタイプのリアスイングアーム。複雑なリブ構造で高剛性と軽量化を実現。
05抜群のストッピングパワーを発揮するブレンボ製ブレーキ。コントロール幅も広く、コーナーリング中も使える。
06使い易いフロントに対してリアブレーキはナーバスな印象。ちょっと踏んだだけでもロックしやすい。
07近年流行のシャープなリアビュー。どことなくスーパースポーツを思わせるデザイン。
08KTMらしいシンプルで機能的なメーターユニット。軽量でハンドリングに及ぼす影響も少ない。
09KTMにしては珍しいデザイン上の遊び。スイングアームと同様のリブ構造風デザインのサイドスタンド。
10軽量な車体に低重心が利いている。回りこんだコーナーでも抜群の安定性を誇る。
11ポジションがアップライトのため、自然と足つきも良くなる。テスターの身長は179センチ。
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