掲載日:2019年11月17日 プロが造るカスタム
取材協力/ファースト記事提供/ロードライダー編集部 ※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2018』に掲載された内容を再編集したものです。
初期型の登場(1986年)から30年超が経過したGSX-R1100。初代H(R750は前年Gから)型登場当時はロードゴーイングレーサー的に見られていたが、現在のレベルで評価するとパワー、速さとも適度で、カスタムベースとしてもじつに魅力的。1990年代以降、長らく足まわり(フォーク/ホイール、リアアームなど)やエンジンを提供するドナーとして扱われてきたが、そろそろ見直されてもいい頃だろう。純正カウルもなかなか捨てがたい魅力があるのだ。
ファーストによるこのマシンは、1988年式ベース。足まわりはマルケジーニ製アルミ鍛造ホイールで17インチ化され、前後サスもオーリンズに換装、ブレーキも強化されるなど、走行性能は大幅にアップデートされている。エンジンもワイセコ製φ78mmピストンで2mmボアアウト、吸排気系も変更。「街乗り+αの速さもほしいということでエンジン、キャブに関しては、TOTで走らせていたウチのレーサーのデータをフィードバックしています。マフラーのエキパイ径もφ38mmで、ハイパワー、かつツキのいいエンジンに仕上げました」(同店代表・山やまがみ上さん)
油冷エンジンのメンテに関しては、定期的なオイル交換を推奨しているとのこと。3,000km、または半年に1度、どちらか早い方に合わせて交換が基本だ。年式だけ見れば立派なビンテージ・バイクだけにスラッジでオイルラインが詰まる、なんてことがないように心がけたい。稀少な初期型GSX-R、空油冷エンジンを活かすも殺すもオイル次第なのである。
フォークはZRX1200用オーリンズ正立φ[41→]43mmでステムはGSXR750純正。メーターは回転計のみスタック製に変更(トップブリッジ上にはヨシムラテンプメーターも追加装着)。Fマスターはブレンボラジアルφ19mm。
ワイセコφ78mmピストンで1052→1109ccまでボアアップされたエンジン。面研、ポート&燃焼室加工、ヨシムラST-1カムなどのチューニングも行われている。キャブはFCRφ41mm、マフラーはエキパイ径φ38mmのテックサーフ製手曲げチタン。
サスはオーリンズに変更される。
2.75-18/4.00-18→3.50-17/5.50-17ホイールはマルケジーニ製アルミ鍛造M10RS。リヤアームはSTD。
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