掲載日:2019年02月03日 プロが造るカスタム
取材協力/T.T.R MOTORS記事提供/ロードライダー編集部 ※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2017』に掲載された内容を再編集したものです
ゼファーカスタムでは、1970年代のZ系を意識したカスタムが行われることが多く、それは当然王道だ。だが、この車両のオーナーとTTRモータースの店長・林さんが協議を行いながら仕様変更を重ねてきたこの車両は、あえてZ1的なイメージを避け、ゼファーでしか実現できない世界を追求している。
「外装カラーは一応、カワサキらしさを意識したグリーン系にしてますが、シートはパイソン柄ですからね。こういう大胆な遊び方は、Z系ではなかなかできないと思いますよ」(林さん)
もっとも、このゼファー750へのこだわりはルックスだけではなく、パワーユニットにも及んでいる。伝統のザッパー系ならではのフィーリングに磨きをかけるべく、ポッシュφ69.5mmピストンやスピードショップイトウのハイカム、ゼファーχをベースとする6速ミッション、FCC強化クラッチなどが投入されているのだ。
「車両のオーナーさんがオークションで購入したベースエンジンのコンディションがなかなか悪かったうえに、ハイカムや6速ミッションの組み込みには加工が必要だったので、作業には予想以上の手間がかかりましたが、完成後のエンジンフィーリングは痛快! のひと言。この感触もやっぱり、Z系では得られないものだと思います」(同)
松下さんも現状のエンジンフィーリングには大満足。すでにO・Zのアルミ鍛造ホイールやブレンボ製4Pキャリパー、GAZI製リアショックなどを採用している足まわりに関しても、さらなるバージョンアップを検討しているそうだ。
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