掲載日:2017年03月06日 プロが造るカスタム
取材協力/スティルローリン・モデラート
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2015』に掲載された内容を再編集したものです
新車ベースのライトカスタムに乗るか、それとも、同じ予算で旧型をベースにレストア&内外リニューアルのフルカスタムを組むか。これは、あらゆるカスタムに共通する悩みではないだろうか。だが、モディファイそのものを楽しみ、他人と少しでも違ったオリジナリティを追求したいのなら、やはり旧型ベース+フルカスタムが魅力的に映ってくる。
スティルローリン・モデラートが製作したGSX-R1000ベースのカスタムは、まさにその後者の手法で仕上げられた1台。ベースとなっているのは今から10年以上前のK3(2003年式)だが、ご覧のように外観、足まわり、そして吸排気系に至るまで、きっちり手が入っている。
「K3が現役の頃は、マフラーもアップテールタイプなどが主流でしたが、USでの今の主流はショートタイプ。というわけで、マフラーは当時モノの社外フルエキゾーストをベースにテールパイプをワンオフ、これにショートタイプのサイレンサーを合わせました。同時に、サブコンを使ってのセッティング変更もしっかりやってます」(同店代表・筑木さん)
既存のマップデータなどがないため、セッティングはダイノマシン上でのテストおよび実走で決定。スロットルレスポンスは、街乗りでの利便性を考え、「あえてジワッとくるマイルドなドライブ感」に仕上げている。サブコンにセッティングポイントを細かく指定できるRAPID BIKE EVOを選んだのも、こうした狙いがあってのことだ。といいつつ、後軸での実測馬力は約145ps。詰めれば150psも狙えるとのことで、かなりのポテンシャルアップが実現されている。このあたりも「吊るし」のSTDにはない魅力だと言えるだろう。
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