掲載日:2017年01月23日 プロが造るカスタム
取材協力/スティルローリンモデラート
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2015』に掲載された内容を再編集したものです
この2002年型YZF-R1はもう10年以上、多くのUSスタイルカスタムを手がけてきたスティルローリン製。パッと見は今作られた車両にも見えるが、実は5年超前に作られたものが改めてカスタムされたという。
「当時はストックの足まわりを使ってのクロームやペイントなど、フルカスタム化を行いましたが、今回はオーナーさんの要望でリア240化をはじめとしたバージョンアップを行っています」(代表・筑木さん)
フルクローム/スムージング加工されたフレームやフォーク、キャンディグリーンの差し色をクロームと組み合わせたホイールやミューラルペイントには5年前の面影があるが、各部は製作時そのままのような輝きだ。
キャンディグリーンのフルミューラルペイントとピンストライプはスティルローリンによるもので、5年前に既に施されていた
「5年も経てば時代の流れ、トレンドの変遷で古さを感じたり、ヤレも出てくるものですが、製作当時に下地から自社で、きちんと手間をかけてカスタムクロームしておきましたから、コンディションが維持できたと思います。ですのでヤレを手直ししたようなところはなく、スムーズにバージョンアップできています。
形が出来上がったからとかヤレに勝てないからということでカスタム終了、という方もいらっしゃるとは思いますが、まずベースをきちんと作ること。その上で、時代に合わせた変更を加えてカスタムもオーナーさんの意志に合わせて成長できると思いますよ。この車両もベースは10年以上前のものですが、マフラーなどのパーツを当時そのままでなく、カスタムメイドを施して今のパーツのディテールを取り込むことで今流として楽しめると思います」(同)
せっかく手をかけ、所有するのなら長く楽しんでほしい。そのために各作業に手間をかけ、時代とともに成長させる。正しい気遣いだと思うのだ。
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