掲載日:2016年10月24日 プロが造るカスタム
取材協力/TOSHI SPL.
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2015』に掲載された内容を再編集したものです
このXJR改は、ブラック&シルバーを基調とした車体まわりにゴールドパーツを効果的に配したという1台。見た目はXJR1300だが、ベースは1995年式XJR1200。
驚くのは、走行性能、ルックスとも、まったく現行モデルに引けを取っていないということだろう。そう、カスタムに自分なりの軸がしっかりしていることだ。これが根本にないことには、ショップでの薦めを基準にしようにも、プロのアドバイスに耳を傾けようにも、活かしようがない。プロのアドバイスに耳を傾ける柔軟性も持ちながら、自分だけのオリジナリティをどう形にしていくか。ここが難しいところだ。
1995年式のXJR1200にXJR1300後期型外装を装着、さらにNプロジェクト製ビキニカウル、マジカルレーシング製CB-SF用アンダーカウルなどで仕上げたカスタム。年式を感じさせないのは、外装以上に細部の仕上げがきれいだということが大きく影響している
一番もったいないのは、何となく流行のパーツで組んでしまった、というようなパターンだろう。これはヘビーカスタムに限った話ではなく、パーツひとつ換えるにしても、ついてまわる話だ。そこでこの車両だが、軸をしっかりさせた上で、カスタム作業の多くをオーナー自らが行っているというのもポイントだ。
「小さな小物からカバー類まで、電子レンジを使って自家焼き付け塗装を行い、見た目だけでなく、耐久性にもこだわっています。車体まわりでは、まずスイングアームを交換(ウイリー製アルミ)したところ、フロント側の剛性が不足して、高速走行時に影響が出たので、そうした症状の話も加えて、ステムをウイリー特注のアルミ削り出し&ブラックアルマイト品に変更しました」(車両オーナー)
結果、フロントまわりのネガも解消されて、安心して乗れるようになったとのこと。これもカスタムを主体的に楽しんでいるからこそ、生まれるエピソードだと思うのである。
サブフレームはOVER製、メーターカバーはSTDを黒塗装したもの。フォークはオーリンズ製φ43mmだが、本文にもあるようにリアアーム変更(ウイリー製)によってフロントまわりに剛性不足の症状が出たため、ステムもウイリー製特注黒アルマイトの削り出し品に変更する
シートはコージーシート。ステップはWR's製をコーケンにてブラックアルマイト加工したものに変更
エンジンはSTDでTMRφ40mm-MJN、ノジマ製マフラー(テールパイプ加工+サイレンサーおよびステーはウイリーキッズワンオフ)など吸排気系を変更。3.50-17/[5.50→]6.00-17ホイールはゲイルスピードType-Cだ
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