RSカタクラ(片倉オート商会) FZ750(ヤマハ FZ750)

掲載日:2016年01月27日 プロが造るカスタム    

取材協力/RSカタクラ(片倉オート商会)

記事提供/ロードライダー編集部

※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2014』に掲載された内容を再編集したものです

RSカタクラ(片倉オート商会) FZ750(ヤマハ FZ750)のカスタム画像
RS KATAKURA FZ750(YAMAHA FZ750)

ヤマハ初の4ストロークSSを
エンジン換装+αで磨き上げる

FZ750オーナーの間では、かなり前からカスタムの定番手法となっているエンジン換装。OW01やYZF750用を選択する場合もあるようだが、最も人気が高いのは1987~95年のFZR1000用で、この車両も1990年型3GMをベースとするエンジンを搭載している。

「系列機で、ボルトオンで大幅なパワーアップが実現できるわけですから、FZR1000に目を付ける人が多いのは当然のことでしょう。ただエンジン換装に関しては、最近は当時のようなスープアップ目的やチューニングでなく、補修目的というケースも増えてきました。コストを考えると、FZ750そのもののエンジンをO/Hするより、このFZR用みたいに兄弟車や後継車のエンジンに載せ替えたほうが安く抑えられますからね」(RSカタクラ/代表・川幡さん)

RSカタクラ(片倉オート商会) FZ750(ヤマハ FZ750)のカスタム画像

撮影時はストリート仕様にされていたものの、90年代中盤に製作されたこの車両は、当初はTOT(当時TOF)参戦用レーサーだった。フレーム各部に追加された補強は、1986年のデイトナ200マイル(200は1985年から)で優勝したエディ・ローソン車を参考にしている

とは言え、換装でエンジンが大幅なパワーアップ(FZ750のフルパワー仕様が110psであるのに対し、FZR1000は145ps)を果たした場合、車体にも何らかの対策が必要になるのではないだろうか。

「今の目で見ると古臭い部分がありますけど、FZ750の車体はああ見えて意外にしっかりしているので、対策は必須ではないです。でもウチが過去に手がけたFZカスタムを振り返ると、半数以上は足まわりをいじっていますね。エンジンと同じFZR1000用を流用することが多いですが、近年のYZF-R1用を使うこともあります」(同)

こういった純正部品の流用を含めて、ヤマハ車に精通した同店には、全国から多くのFZオーナーが訪れる。もちろん川幡さん自身もFZシリーズは大好きで、現在は自分用のFZカスタムを製作しているそうだ。

RS KATAKURA FZ750(YAMAHA FZ750)の詳細は次ページにて

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