掲載日:2015年04月10日 プロが造るカスタム
取材協力/北輪商会
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2014』に掲載された内容を再編集したものです
街乗りからワインディングまで、とにかく軽く、乗りやすく、をメインコンセプトにモディファイされた1998年式XJR1300。前後サスはオーリンズ、ホイールはO・Zと、足まわりはある意味定番と言える内容で組まれているのだが、注目したいのはリヤのホイールサイズだ。
「サーキットを走る車両でもかなりテストしたんですが、6.00インチ幅のリヤホイールに190サイズのタイヤを履かせるとXJRの場合、タイヤの耳まで使えないんですよ。フレームにまで手を入れれば解決できると思いますけど、現代モデルのXJRでそこまで手を入れるのはストリートカスタムでは、あまり現実的じゃないですよね。
というわけで、この車両では本来この年式のXJRには設定のない5.50インチ幅のO・Zホイールを履かせています。今のタイヤって、エッジ近くの部分が一番おいしいわけですからね」(北輪商会/担当・原田さん)
バンク角を確保するためにマフラーも4-2-1構造のものをワンオフ(製作はサイレンサーでも分かるように札幌のジンワークスが担当)。ステップ下を見ると、ギリギリまで車体中央に寄せ、なおかつ等長を保つようなパイプの取り回しがなされていることがよく分かるはずだ。ハンドルもスポーツライディングに適したセパレートを選択、タンクに干渉する部分は、タンク側を凹み加工してクリアランスを確保している。
前後キャリパーは、こだわりで黒/金のMOS(高年式型の純正品)を加工装着。パッド変更程度でよく効くそうだが、コスト的には下手な社外品よりも高くついたそうだ。しかし、これもカスタムの楽しみ方のひとつであることに変わりない。
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