
掲載日:2011年04月15日 プロが造るカスタム
トラックダイナミクス製8インチロングスイングアーム、ピンゲル製電動シフター(イージー・シフト・キット)など装着し、ドラッグ参戦もするZX-14。しかし細部をよくチェックすると、マフラーはノジマファサームプロチタンSC、ブレーキまわりもブレンボ製ビレットラジアルキャリパー+イタリアンレーシングコンポーネンツ製マスターなど、一般的なワインディング仕様にごく近いパーツチョイスがされていることが分かる。純粋なシュートアウト仕様というよりも、むしろ『峠重視のストリート仕様をドラッグレース用にモディファイした』雰囲気だ。
「このZX-14は、まさにそういう経緯を経て、作り上げられた車両なんですよ(笑)。そもそものモディファイのきっかけは峠での転倒で、それを機に修理を始めて、現在のドラッグレース仕様になりました。ストリートを意識したグリーンのLED電飾もしっかり付いてますよ」(しゃぼん玉本店店長・周藤さん)
とは言え、スイングアームさえ元に戻せば、その他のパートはこのままでもワインディング仕様としても使えそうなパッケージ。先述のピンゲル製電動シフターも、シフトのアップ、ダウン両方ともできるから、ストリートでのツーリング、スポーツ走行などに好適(元々そのために開発されたパーツだから、当たり前だが)。
このZX-14、あるいはそのライバルとなるハヤブサ改などを見ても分かるように大排気量車チューンは、今や街乗り仕様、シュートアウト仕様とも、かなりユニバーサル化してきているように思う。実際、ロンスイ、ローダウン、サスセット変更程度で両方とも楽しめるという状況は、すでに整っていると言えるだろう。問題は、この両方を楽しむ人がまだ意外に少ないということ。あとはライダーのマインド次第なのだ。
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