
掲載日:2011年02月10日 プロが造るカスタム
このZ1000Jのオーナーが、最初にエクステンションを訪れたのは、13年前のこと。そのときはすでに他店でカスタムされた状態だったが、これを見た代表・荒谷さんによれば「いろんなとこがヘンな状態になっている、不思議なカスタムだった」とのこと。それをコツコツと直していくところから、再カスタムが始まったのだ。ところがその途中で今度は車体各部の腐食がかなりの勢いで進行。これはオーナーが海の近くに住んでいるためだったが、これを受けて先に外装一式をレストアすることになった。
「メーターカバーも腐食して穴が開いた状態でした。そこでメーターは樹脂製カバーのゼファー1100純正に変更。でもそのままだと見た目が合わないので、黒塗装したりして」
こうしてレストアされた車両は、昨年ようやくエンジンのオーバーホールを実施、一応すべてのパートがひと通り仕上がった、というわけだ。走りの性能もパワーもストリートでは必要十分以上のハイレベル。一方で、いわゆるボルトオン系スペシャルパーツは、ほとんど装着されていない。これは最近のカスタムでは逆に珍しいとだろう。
「ボルトオンパーツを使って一気に仕上げるっていうカスタムも否定はしませんけど、徐々に手を入れていったから楽しいっていうこともあるんじゃないかと思うんですよ。『一気にやらないと二度手間になって、コストでムダが出る』なんてことも言いますけど、作業が重複しないように作っていけば、そういうムダもほとんど排除できます」(同)
自らの愛車と向き合って、じっくり時間をかけて世界でただ1台のバイクに仕上げていく……。そんなカスタムの方が、実は得るものも大きいのかも知れない。
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