掲載日:2010年07月05日 名車ライブラリ
今尚新鮮かつ斬新なフォルムを持つGPz750
カワサキ純正色ポーラホワイトが良く似合う
ハチマル時代の空冷Zシリーズには、イメージリーダーとなるレーシングマシンの存在があった。Z1000Jシリーズには、エディ・ローソン選手が駆ったカワサキS1があり、後のGPz750ベースでは、ウェイン・レイニー選手が駆ったワークス仕様があった。カスタマイズ手法として「ワークスマシンの雰囲気」をオーバーラップされる例は数多いが、ここに紹介するカスタムマシンには、そんな雰囲気を微塵も感じさせない。仮にGPz750が長きにわたり開発され続けると「このような仕様になるはず!?」と想像させてくれるのが、まさにこのマシン。現実的には超豪華な足回りを標準装備するなど考えられないが、実にハイセンスな仕上がりである。
80年代の大型モデルは、当時のバイクブームを反映し、各メーカーとも威信をかけて新機種開発を行い、良くも悪くも新技術を投入してきた。当時、ナナハンで75馬力以上あれば十分にパワフルだった。しかし、そのエンジンのパワフルさに追いついていけなかったのが足回りであり、その事実は各メーカーのモデルからも証明されている。各種デバイスがフロントフォークやブレーキに連動されていたあの時代…。今思えば、まさに技術的過渡期、しかもその始まりと言えるのがハチマル時代だった。そもそもパワフルなバイクを、より気持ち良く走らせることができるパーツが、現代の高性能な足回りやブレーキパーツである。ここに紹介するGPz750には、そんな粋なカスタマイズが施されている。こんなマシンにこそ試乗してみたいと思うファンは多いはずだ。
※スペックはノーマルのものです
■全長×全幅×全高 = 2,190×720×1,260mm
■軸距 = 1,495mm
■エンジン形式・種類 = 空冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
■総排気量/ボア×ストローク = 738cc/66mm×45mm
■圧縮比 = 9.5:1
■最高出力 = 72ps/9,500rpm
■最大トルク = 6.30kgm/7,500rpm
■始動方式 = セル
■変速機 = 5速
■タイヤサイズ フロント110/90-18
■タイヤサイズ リア130/80-18
■発売当時価格 = 66万円(198.年モデル)
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