掲載日:2015年03月17日 ROAD RIDER アイテムレビュー
Photo/前川健彦 Report/大屋雄一 記事提供/ロードライダー編集部
「エンジン屋として、以前からスズキの空冷4バルブ系も手がけてきましたが、小泉選手がカタナでTOTに参戦するにあたり、じゃあエンジンだけじゃなくマフラーも自分たちで、というのがきっかけですね」
パワービルダー代表・針替さんに同店初のカタナ用マフラーを製作したきっかけを尋ねると、このような回答が得られた。内燃機屋として納得のいくマフラーを……。いかにもパワービルダーらしい発想だ。
ラインナップは材質の違いで2種類。性能を重視したチタンバージョンは、エキパイが徐々に太くなるコニカルヘッダーや、スパイラルコレクターなど最新トレンドをフルに投入。エンブレの軽減やトップエンドのレブ特性向上など、ピークパワーだけでなく扱い易さも追求。これに対してスチールは、一般的なプレーン管を採用しているので、性能重視のチタンよりは低中回転域のトルクがわずかに落ちるものの、肉厚のスチール管が奏でる独特のサウンドはそれを補って余りあるものだ。
サイレンサーはカタナのスタイルにマッチするメガホンタイプで、テールパイプとの接合部まで伸びるインナーバッフルを装入し、パワーと消音という相反する要素をうまくバランスさせている。カタナオーナーはチェックしておくべき逸品だ。
[ SPECIFICATIONS ]
[ DETAILS ]
チタンバージョンのエキパイは、φ38mmからφ42.7mmへと徐々に外径が太くなる一体成型コニカルヘッダーを採用。一方のスチール仕様はφ42.7mmのプレーン管で、見た目にも力強い
集合部は好評を博しているスパイラルコレクターで、エンブレ軽減およびトップエンドのレブ特性向上に貢献
奥まで伸びるインナーサイレンサーの内径はφ50mmで、さらに音量を下げることが可能なφ47mmタイプも用意
昨秋のTOTで小泉 司選手が走らせて6位に入賞したカタナ。装着にあたりタンデムステップステーはカットが必要
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