掲載日:2015年03月10日 ROAD RIDER アイテムレビュー
Photo/前川健彦 Report/大屋雄一 記事提供/ロードライダー編集部
最先端のスーパースポーツだけでなく、今ではニンジャ250にまで普及するようになった、スリッパークラッチ。急激なエンジンブレーキによるリヤタイヤのホッピングを抑えるために生まれたもので、特にレースシーンでは2ストで育ったライダーが4ストに乗り換えた際、これに助けられた話は枚挙に暇がない。
’94年にふたりのライダーによって創設されたチェコのTSS社は、そんなスリッパークラッチの専門メーカーであり、SBKに出場しているチームからの信頼も厚い。そのTSS社と、大阪のカスタムショップである刀鍛冶がコラボレートして、’13年から販売中なのが、GSX-R1100/油冷1200/1100カタナ用のスリッパークラッチだ。
テストは刀鍛冶が行い、それぞれのエンジンに合わせた最適なスリップフィールを追求。結果、オーナーがその感触を好みで選べるように、クラッチスプリングのプリロードを変えるためのリテーナーを2種類同梱することに。公道ユースはもちろん、レースでのマシンセッティングにもこれは役に立つだろう。
大排気量の5速ワイドミッションゆえにシフトダウンは慎重を要した下の写真のエンジン車だが、これを組み込めば気苦労から解放される。費用対効果の高いカスタムパーツだ。
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