モトグッツィ 1200Sport
モトグッツィ 1200Sport

モトグッツィ 1200Sport – スポーツに相応しい装備を持つ

掲載日:2008年01月31日 試乗インプレ・レビュー    

モトグッツィ 1200Sportの特徴

モトグッツィ 1200Sportの画像

Breva1100をベースにして
スポーツに相応しい装備を持つ

1200Sportは前述したとおり、2005年に登場したBreva1100をベースにして排気量を拡大し、各部をリファインしたモデルだ。1200SportやBreva1100は、2005年に登場した新世代の「エボルツィオーネ」エンジンを搭載する。このBreva1100から始まる新世代モト・グッツィは、それまで代々受け継いできた空冷V型2気筒エンジンとシャフトドライブを、21世紀のモーターサイクルとしてあるべき姿に進化させたモデルだ。空冷OHV2バルブという40年前に誕生した基本設計を守りながら、2001年にヨーロッパで施行された世界で最も厳しい排出ガス基準「EURO3」に対応させている。また、それまで両持ちのスイングアームに、ドライブシャフトとファイナルギアケースを組み合わせていたリア周りを一新。片持ちで筒状のスイングアームにドライブシャフトとファイナルギアを格納し、その中で自由に動くことができるという駆動システム「CARC」を採用。これによってシャフトドライブ特有の挙動が抑えられている。

モトグッツィ 1200Sportの画像

ベースモデルのBreva1100と1200Sportの外観上の大きな違いはビキニカウルの有無と、ハンドルがセパレートタイプからバータイプになっているという2点。わずかこのふたつの違いによって、ベーシックネイキッドであるBreva1100を、“Sport”の名にふさわしいスポーティな佇まいに変えてくれているのだ。もちろん、車体の各部もグレードアップされているのは言うまでもない。マフラーにはリプレイス然としたカーボンサイレンサーが奢られ、フロントフォークはインナーチューブにコーティングが施されたフルアジャスタブルタイプ。ブレーキディスクはブレーキング製の花弁タイプになっている。1151ccにスケールアップされているエンジンは、先に登場したグランドツアラーNorge1200と共通で、最大出力68KW/7250rpm、最大トルク96.2Nm/5500rpmと、拡大された排気量を生かしてBreva1100に比べて低い回転数で大きなパワーを発生するのが特徴だ。

モトグッツィ 1200Sportの画像

1151ccV型2気筒エンジン

モト・グッツィ伝統の空冷OHV2バルブV型2気筒エンジン。2005年に登場した新世代の「エボルツィオーネ」と呼ばれるユニットは、世界で最も厳しい排出ガス規制「ユーロ3」に対応する。

モトグッツィ 1200Sportの画像

質感の高いメーター

メーター周りはBreva1100と共通のデザインで、ホワイトの文字盤にメッキの縁取りがあしらわれる。左下のボードコンピューターには平均速度や最高速度、ラップタイムなども表示できる。

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独自の「CARC」システム

エボルツィオーネエンジンと同時に登場した「CARC」システム。筒状のスイングアーム内にドライブシャフトとでデファレンシャルギアを内包し、シャフトドライブ特有のトルクリアクションを抑える効果がある。

モトグッツィ 1200Sportの画像

個性的なビキニカウル

デザインはベースモデルBreva1100と共通だが、1200Sportとしてのアピアランスを放つのがこのビキニカウル。風防効果は少ないが、個性的なヘッドライトと合わせて1200Sportのアイデンティティを放つ。

モトグッツィ 1200Sportの試乗インプレッションは次ページにて

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