掲載日:2018年03月30日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐川健太郎 写真/KTM 動画編集/山家健一 衣装協力/HYOD
水冷並列2気筒DOHC4バルブに2軸バランサーを搭載した新開発の「LC8c」エンジン。コンパクトを表す小文字のcが象徴するように非常に小さく軽く作られたエンジンだ。今後はこのユニットを搭載したバリエーション展開が予定されているらしい。
コンパクトな2in1右一本出しタイプのアップマフラーを装備。ヒートガード付きのステンレス製マフラーだ。アルミ製シートレール中ほどの開口部は、シート下のエアボックスに新気を導くためのエアスクープになっている。
新世代DUKEやアドベンチャー系モデルと共通イメージの、左右分割タイプのLEDヘッドライトが印象的なフロントフェイス。鋭角的なサイドカウルとともにアグレッシブな雰囲気。
オーソドックスなスチール製タンクを採用。ダウンドラフト吸気など今どきの機構を持たないため、中身は丸々燃料タンクである。容量は14リットルとコンパクトだが燃費の良さも手伝って十分なレンジを確保している。
前後セパレートタイプのシートを採用。ライダー用は座面がフラットで前後に移動しやすくライディングポジションの自由度が高く、200km以上はツーリングしたが乗り心地も良かった。前部が絞り込まれているので見た目以上に足着きも良い。
驚くほどシンプルなリアビュー。LEDタイプのテール&ブレーキランプはライセンスホルダーステーの先端部分に組み込まれている。KTMらしい思い切った割り切りが気持ちいい。
倒立フォークとリンクレスタイプのモノショックは共にKTM傘下のWP製。タイヤは台湾メーカーのマキシス製で、今回の790DUKE用にKTMと共同開発されたもの。タイプとしてはスポーツツーリング向けの設定だ。
斜めに入った補強パートをあえて外側に見せる、KTM独自の反転タイプのデザインがユニークなアルミ製ロングスイングアーム。KTMの刻印入りの前後ブレーキキャリパーはスペインの「J1」製」で、KTMのMoto2/Moto3マシンにも採用されているのだとか。
KTM独特のスイッチ配置。ボタンの数が少なくシンプルだが、簡単な操作で各種電制の設定をアレンジできる。
フルカラーTFTを採用したシンプルな多機能メーター。大きな速度表示のスピードメーターと左上のシフトポジション表示、そして黒、グレー、オレンジと回転数によって色分けされたバーグラフ式のタコメーターが分かりやすい。
新開発の水冷並列2気筒エンジンのカットモデル。写真からも単気筒並みの幅に抑えられたスリムな作り、コンパクトな設計が分かる。
価格(消費税込み) = 112万9,000円
※表示価格は2018年3月現在
KTM初の水冷並列2気筒エンジンを新設計の鋼管フレームに搭載するスポーツネイキッドモデル。コーナリングABSやMSR、ダウンシフターなど最新の電子制御システムを搭載する。
■エンジン型式 =水冷4ストローク並列2気筒 DOHC4バルブ
■総排気量 =799cc
■ボア×ストローク =88×65.7mm
■最高出力 =105ps(77kw)/ 9,500rpm
■最大トルク =86N・m/ 8,000rpm
■トランスミッション =6段リターン
■サイズ =全長2,128mm × 全幅823mm ×全高1,066mm
■車両重量 =174kg
■シート高 =825mm
■ホイールベース =1475±15mm
■タンク容量 =14リットル
■Fタイヤサイズ =120/70-17
■Rタイヤサイズ =180/55-17
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