

掲載日:2012年07月05日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐川 健太郎 撮影/MOTOCOM 衣装協力/HYOD(ヒョウドウプロダクツ)
デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)の心臓部である有段式自動変速機構のカットモデル。第2世代ではVFR1200Fに搭載されている従来システムに比べ、クラッチ配置変更やメインシャフト長を短縮するなど、より軽量コンパクト化を進めた。
エンジンを右側から見ると、DCT仕様であることがよく分かる。DCT機構が収まる分、エンジンカバーの張り出しがSTDタイプよりやや大きい。樹脂製カバーに「Dual Clutch Transmission」の刻印が見える。
右側のスイッチボックス前側にAT/MTの切り換えスイッチがあり、走行中でも即座にチェンジできる。
右側のスイッチボックス後側にATモードの切り換えスイッチがあり、一般走行用の「Dモード」とスポーティな走りに適した「Sモード」を設定。Nはニュートラル。
左側スイッチボックスにはMTモード用のシフトボタンを装備。手前の「-」ボタンがシフトダウン、裏側にシフトアップ用の「+」ボタンがある。ハザードスイッチの右隣にはパーキングブレーキ。
フロントブレーキは制動力と放熱性に優れるウェーブ形状のハプレスタイプφ320mmシングルディスク&ニッシン製3ピストンキャリパーを採用。フットブレーキを操作すると前後輪が連動するコンビブレーキシステムに、ABSを組み合わせた「コンバインドABS」をタイプ設定。DCT仕様はABSを標準装備。フロントサスペンションはストローク153.5mmのテレスコピックタイプを採用。
リアもフロント同様、ウェーブ形状のハプレスタイプ。コンバインドABSにより、リアだけでも相当な制動力がある。リアアクスル上部に見えるのがABSセンサーだ。リアサスペンションにはアクスルトラベル150mmのプロリンクサスペンションを採用することで、路面追従性に優れた走りを実現。
通常の燃料タンクの場所にはフルフェイスヘルメットが収納可能な容量21リットルのラゲッジスペースを確保。内部には車載工具を設置するスペースも設けられている。ラゲッジスペースとリアシートの開閉はメインキーと共有。
リアシートを跳ね上げると容量14リットルの燃料タンクが出てくる。低燃費なので航続距離は十分だ。給油キャップは昔ながらの捩じ込み式で、見えない部分は徹底してシンプルに作られているのが特徴。リアシート下にも小さいスペースがある。
シートは前後2分割タイプで、ツーリングからスポーツ走行、タンデム走行まで多様なシチュエーションに対応したデザイン。パッセンジャーの使い勝手に配慮した左右別体式のタンデムグリップを装備する。
視線移動が少なく視認性に優れるフローティングマウントのフル液晶タイプコンビネーションメーター。速度はデジタルで、回転数はバーグラフで表示される。ホンダ独自の盗難抑止機構「H・I・S・S(Honda Ignition Security System)」を搭載。
左足でのチェンジペダル操作に慣れたライダーのために、純正オプションで「チェンジペダルキット」も用意されている。
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