

掲載日:2012年04月26日 試乗インプレ・レビュー
取材・写真・文/田宮 徹
CBR1000RR は、CBR954RR の後継として2004年型で新登場。これ以降、2006年型での大幅刷新、2008年型での完全なるフルモデルチェンジ、2009年型でのサーキット走行にまで対応した電子制御式コンバインドABS仕様の追加、さらに2010年型での細部熟成を経て、販売が続けられてきた。そしてこの2012年型では、999cc 水冷並列4気筒のエンジンや、高剛性アルミダイキャストフレームといった基本部分は従来型を踏襲しながら、スタイリングの刷新や足まわりの熟成といったモデルチェンジを受けた。
輸出仕様だけでなく、正規の国内仕様が用意されているというのも CBR1000RR の魅力のひとつ。2008年型以降の国内仕様は、最高出力118馬力を誇る。
2012年型での主な変更点は、外装デザイン、前後サスペンション、前後ホイール、メーターなど。まず外装パーツは、フロントカウル、ヘッドライト、スクリーン、燃料タンクカバー、テールカウルなどがリファインされた。全体的には、2008年型以降のモデルがショートノーズで丸みを帯びた、かなり個性的なデザインだったのに対し、この2012年型はよりエッジが効いたシャープなスタイリングへとイメチェンされた印象がある。また燃料タンクカバーについては、ニーグリップのしやすさや前傾姿勢の取りやすさも考慮したデザイン変更が施されている。
足まわりは、フロントにショーワ製のビッグピストンフロントフォーク、リアに同じくショーワ製のバランスフリーリアクッションを新採用。フロントにインナーチューブ径が 43mm の倒立タイプ、リアにはユニットプロリンクサスペンション構造を採用している点は、従来型と同様だ。
また前後ホイールは、さらなる剛性の均等化によるハンドリング向上が期待できる最新の12本スポークタイプとなり、メーターはギア段数も表示できるフル液晶デジタル表示式へと進化を遂げた。
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