

掲載日:2012年03月15日 試乗インプレ・レビュー
ネーミングに “GT” と冠する由縁たるフルカウル。落ち着いたカラーリングと相まって、ヤマハ製ツアラーのトップモデルFJR1300にも似た雰囲気を漂わせる。
GTの専用装備であるスモークスクリーン。ノーマルと比べ、高さだけでなく横方向にも拡げられており、ウインドプロテクション性向上に貢献する。
テールカウルの左サイドにキーロック付きのヘルメットホルダーを装備。ツーリングユースを考慮し、タンデムシートに荷物を積載した状態でも使用できるようにと追加装着されている。
エンジンは2004年型YZF-R1用をベースにした水冷DOHC並列4気筒5バルブで、ネイキッドバイクに合わせたチューニングが施されている。国内仕様は、圧縮比、クランク他エンジン内部パーツと、インテーク径、マフラー、ECUセッティングなどが独自設定されている。
エキゾーストパイプ内にはキャタライザーを装備し、優れた環境性能を実現。エキゾーストシステムの全長は短めだが、チャンバーなどは持たず軽量。サイレンサーは特徴的な5角断面形状を採用する。
フロントブレーキのキャリパーは、制動力の高さと、優れたコントロール性に定評がある、モノブロック「MOS」キャリパーを採用。ダブルディスクのローター径はφ320mm。
リアブレーキは一般的なシングルディスクを採用。小径ローターと小型キャリパーという軽量なシステムで、バネ下重量を軽減。
フロントフォークはフルアジャヤスタブルタイプの倒立フォーク。インナーチューブは大径φ43mm。減衰力発生を左右で独立させた特殊な構造を持ち、左が圧側、右が伸側のダンパーを装備する。
スイングアームはヤマハが得意とするアルミ鋳造製。629mmという長さを持ち、走行中のチェーン張力が駆動力に及ぼす影響を最小限に抑えている。
ハンドルポストは高く、リラックスしたライディングポジションを作る。ハンドルバーは広めで絞り角度が浅く、マシンを押さえ込みやすい形状。
右側ハンドルスイッチは、セルスターターボタンとキルスイッチのみを装備するシンプルなタイプ。
左側ハンドルスイッチには、プッシュキャンセル式ウインカーボタン、ヘッドライトのHI/LO切り替えスイッチ、パッシングスイッチ、ホーンボタン、ハザードランプスイッチを装備。
メーターは、アナログ式のタコメーターと、多機能表示のデジタル液晶パネルを装備。ディマー機能を装備し、メーター照明の明るさを任意に調整可能。
タンデムシートはメインキーで脱着可能だが、シート下のスペースは小さく、もとから入っている書類と車載工具以外のものは実質的に格納できない。
メンテナンスなどで重宝するメインスタンドを標準装備。バンク角はしっかりと確保されているので、バンク中のスタンド接地の心配はほぼない。
燃料タンクは大き過ぎず小さ過ぎず、ライディング時のホールド性に優れた形状とされる。容量は18リットルと、十分な航続距離を確保している。
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