

掲載日:2011年11月17日 試乗インプレ・レビュー
オーセンティックなスタイリングが魅力的な 『V7 Café Classic』 は、グッツィの中間排気量の主軸モデル Breva750 をベースにして、往年の名車 V7 Sport をモチーフにしたスタイリングを与えられたモデルである。スタイリングで大きな特徴となっている燃料タンクと、サイドカバーの形状は V7 Sport のそれを忠実に再現している。
兄弟モデルとして V7 Classic がラインナップされるが、同車との相違点は大きく2点。ハンドルがセパレートハンドル化されていることと、シートがシングルシート化されていることだ。V7 Café Classic は、車名に「 Café 」とあるように、カフェレーサーを意識した特徴を持つ。また V7 Classic は2名乗車が可能だが、V7 Café Classic は1人乗り専用車となっている。
V7 Café Classic に搭載されるエンジンは、俗に「スモールツイン」と呼ばれる1970年代に登場した中間排気量モデルの発展型。排気量 744cc の空冷4ストローク OHC2バルブVツインは、グッツィ伝統の縦置きエンジンだ。元を辿れば30年以上という長い歴史を誇るエンジンだが、現行エンジンは同社の主力ユニット 1,100cc 系エンジンの技術が多く盛り込まれた最新型。新形状のピストンには特殊グラファイト製のコーティングが施されて密封性が向上、オイル消費量や燃焼ガスの漏洩量を低減。優れた燃費性能、環境性能を実現している。
吸気システムには電子制御式インジェクションを採用。スロットルボディの口径はφ36mm。気筒辺りの排気量を考えれば比較的小さな口径を採用することで、スムーズなパワーデリバリーを実現している。また、インジェクター装着位置の近接化を、同社の 1,100cc 系エンジンに先駆けて採用している。日本国内の排気ガス規制に適合させるため、日本仕様の独自装備としてマフラー内部に三元触媒を内蔵する。
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