アプリリア RSV4R APRC
アプリリア RSV4R APRC

アプリリア RSV4R APRC – 電子制御システムによるライダーサポートが進化

掲載日:2011年09月29日 試乗インプレ・レビュー    

アプリリア RSV4R APRCの詳細写真

アプリリア RSV4R APRCの画像

レースイメージそのままの精悍なフロントマスク。左右のヘッドライト下に開口するのはラムエアダクト。上級モデルのファクトリーに搭載されるECL制御の可変吸気ダクトは省かれている。センター部分のヘッドライトはハイビーム。

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65度のVバンクを持つ水冷4ストロークDOHC4バルブV型4気筒999ccエンジンはφ48mmツインインジェクターとラムエア過給により、日本仕様で106ps/7000rpm(イタリア本国仕様は180ps/12500rpm)を発揮。新たにAPRC(アプリリア・パフォーマンス・ライド・コントロール)を搭載することで、より緻密なパワーコントロールを実現している。

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左側スイッチボックスのモードスイッチによって、ディスプレイ上のAPRCのコントロール画面の切り換えを行う。3種類のエンジンマップ(T/トラック、S/スポーツ、R/ロード)の設定は右側のセルボタンによって行う仕組みになっている。

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右サイド1本出しサイレンサーの排気口は2つに見えるが、エキパイの構造は 4 to 2 to1 レイアウト。サイレンサーにO2センサー、ユニット制御のバタフライバルブと三元触媒コンバーターを装備しユーロ3に対応。

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キャスティングと加圧成形材によるアルミツインスパーフレーム。ピカピカに輝いて見える部分が加圧成形のいわゆるプレス材で、キャスティング全盛の最近では珍しい構造。ファクトリーのようなエンジン搭載位置やスイングアームピボット位置などの調整機構は省かれている。

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モトGPマシンを思わせるスイングアームもキャスティングと加圧成形材による複合構造で非常にスリム。外側部分はプレス材でフラットな面デザインが美しい。

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フロントブレーキはφ320mm軽量ステンレス製フローティングデュアルディスクにφ34mm 4ピストンを持つブレンボ製モノブロックラジアルキャリパーの組み合わせ。ラジアルポンプ式マスターシリンダーとステンレスメッシュブレーキホースは標準装備。

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ザックス製テレスコピック倒立フォークはインナーチューブ径φ43mm。フルアジャスタブルタイプで伸側と圧側の減衰力、プリロード調整が可能。フォークトップの6角ボルトがプリロード調整、その中心のスクリューが伸び側調整でマイナスドライバーで簡単に調整できる。

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リアブレーキはφ220mmシングルディスク&ブレンボ製φ32mm 2ピストンフローティングキャリパーの組み合わせ。タンク一体型マスターシリンダーとステンレスメッシュブレーキホースを標準装備。 ホイールは前後とも軽量なアルミ製キャスティングタイプ。

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リアショックはピギーバックタイプのリザーバータンクを装備するザックス製モノショックを採用。伸側と圧側減衰力、プリロード調整ができる他、車高調整機能も装備。APSプログレッシブリンケージがしなやかなストローク感を実現する。

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リンクにつながるシフトロッド先端部の黒い装置はアプリリア・クイック・シフト(AQS)のセンサー部分。シフト操作の圧力を感知して瞬間的に点火を遅角させることで、クラッチワークやスロットルを戻すことなく素早いシフトアップが可能だ。

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Vツイン並みにスリムなタンクまわりにフィットするように絞り込まれたシート。クッションは硬めで前傾がきつく、シート高も845mmとかなり高め。レーシングマシンそのもののようなスパルタンなライポジだ。オプションでリアシートも装着できるがほとんどソロ専用。

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RSV4R の場合、スイングアームピボット部分は固定式。上級バージョンのファクトリーはピボット位置以外にもエンジン搭載位置やキャスター角なども可変式で、車体のディメンションを自在に変えられるようになっている。

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アナログ式タコメーターと一体式の液晶ディスプレイには速度の他、水温、ギヤポジション、距離などを表示。画面左端には3段階のパワーモード、8段階のATC(アプリリアトラクションコントロール)の設定などを表示する。

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RSV4はマックス・ビアッジのライドにより、2010年度スーパーバイク世界選手権チャンピオンを獲得。タンク上にはこれを記念したステッカーが燦然と輝く。レーシングマシンのテクノロジーとノウハウを市販車にダイレクトにフィードバックしたマシンだ。

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