

掲載日:2010年01月14日 試乗インプレ・レビュー
構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
スーパーツーリングで最も注目すべきポイントは、CB1300シリーズとして初めて純正採用されたパニアケースだろう。片側29リットルのケースによる積載能力は圧倒的で、泊りがけのツーリングでも、ネットやテンションコードに頼らないパッキングが可能。気になる車体幅もケースが薄いため飛び出しが少なく、幅は片側で5cmほど広くなっているだけなので、走行時にそこまで神経質になる必要も無い。ケースを固定しているステーはパッキングに使用できるほか、センタースタンドをかける際に役立つハンドルを兼ねており、使い易さは想像以上だ。また、ケース装着によってタンデムステップも移設され、新設計の分割式タンデムグリップとあわせて、パッセンジャーの居住性にも十分配慮されている。その他ではスーパーツーリングだけの装備として、強化タイプのジェネレーターを搭載していることにも注目したい。ナビをはじめとした電子機器を取り付けてもバッテリーへの負担が少ないのも、このモデルならではの魅力だ。
車体は基本的にCB1300シリーズで共通だが、スーパーツーリングのみ強化フレームを採用していることは大きなトピックスだろう。パニアケース装着などの重量増を見越して、ヘッドパイプやピボット部、シートレールなどの剛性が見直されており、インプレッションでも述べた安定感の増大に貢献。走りを変える大きな要因となっている。もう一つ忘れてはならないのは、専用設計のスクリーンの存在だ。ワイド形状とダクトの新設により風の巻き込みを大幅に抑えただけでなく、風切り音も小さいためライダーの疲労を大きく低減してくれる。一度この防風性を体感してしまうと、スーパーボルドールが物足りなくなるほどだ。シルエットは似通っていても、スーパーツーリングとその他では機能性は大きく異なっている。どのCB1300を選ぶのか、自分のバイクライフに応じてじっくりと考えてみることをおすすめしたい。
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