

掲載日:2008年10月09日 試乗インプレ・レビュー
構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
これまで多くのスポーツバイクを乗り継ぎ、さらなるハイパフォーマンスを求めるライダーにとって、CBR1000RRが最適なのは間違いない。ストリートリーガルの国内仕様を求めるなら、これこそが最高の選択肢だろう。それ以上に、これまでスーパースポーツに乗りたかったが敷居の高さを感じていたライダーにおすすめしたい。圧倒的なスペックを秘めながら、あくまで扱いやすくフレンドリー。CBR1000RRに胸を預ける気持ちでまたがれば、きっとバイクでスポーツする楽しさを実感できるはず。ベテランだけにこのバイクを独占させてしまうのは、あまりにももったいない。
スペックが有力なベンチマークとなるスーパースポーツは、得てして“フルパワー”の逆輸入車にスポットが当たる。確かに圧倒的なハイパワーはライダーにとって憧れを感じるものであるし、それにまたがってみたいという欲望はある。しかし、その反面溢れすぎるパワーは日本の道路事情では持て余し、本領を発揮できないことも少なくない。無理に性能を押さえ込む自主規制が無くなった今、「本当の日本仕様」となったCBR1000RRの完成度の高さには感服してしまう。ただ、サーキットユースを中心にすると、ノーマルのままでは物足りなさを感じることもあるのでは、という部分はある。しかし、公道において使いやすさとハイパワーへの憧れをバランス良く満たしてくれるこのバイクは、非常に価値ある1台と言えるのではないだろうか。ホンダが自信を持って送り出した国内仕様は伊達ではない。この完成されたスーパースポーツを、可能なら是非一度体験してもらいたい。CBR1000RRには、それだけの価値がある。
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