

掲載日:2008年09月18日 試乗インプレ・レビュー
構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
排気量と車体サイズから、いくら名車CBシリーズとはいえ難しいところがあるのでは…と思ったなら、それは間違いであると言わざるを得ない。スーパーボルドールは、見た目よりもずっとフレンドリーで扱いやすいマシンだ。まず、第一にポジションが非常に快適だ。大型車だけにシート高も気になるところだが、身長174cmの筆者でも十分に両足が着くほど足つきが良い。また、ポジションもごくナチュラルで、ハンドルの高さも腕に負担をかけにくい絶妙な位置になっている。エンジンをかけて走り出せば、どこからでもついてくるパワーと、都内の渋滞も苦にしない豊かなトルクに感動を覚えた。乗りやすいという表現が、これほど似合うライディングフィールはなかなか無いだろう。今回のインプレッション中に突然の荒天に見舞われたが、滑りやすくなった市街地から雨の高速道路まで、安心感のある走りを披露してくれた。特に高速道路での快適性は抜群で、軽く伏せると膝から上はほとんど濡れることが無いほど。風の抵抗も少なく、吹き付ける雨にも関わらず快適なクルージングが楽しめてしまったのは驚きだ。
ワインディングでの走行も、きわめて快適かつコントローラブル。マシンを寝かしこんでいく過渡特性も穏やかで、路面からのインフォメーションを分かりやすく噛み砕いてライダーに伝えてくれるため、初めて走る峠道でも恐怖感が少ないのは大きな美点。今まで色々なバイクをインプレッションしてきたが、これほどの乗りやすさを感じたのはスーパーボルドールが初めてかもしれない。どんな場所でも、どんな状況でもこなしてしまう、まさに万能選手と呼べる性能を持っていると言えるだろう。
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