掲載日:2008年09月18日 試乗インプレ・レビュー
構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
人気車であるCB1300スーパーフォアと基本を共通とするスーパーボルドールだが、このモデルだけに装備されるハーフカウルが、ベースモデルとの大きな差だ。高速巡航を視野にいれて開発されたハーフカウルは、エアロダイナミクスを考慮したシャープなデザイン。サイズは一見大きめに見えるが、またがった視点からでは気になるほどでもなく、前方の見切りは良好だ。ハーフカウル内部にはアナログ+デジタルの多機能メーターが装着されるほか、ユーティリティーとして左右にコンパクトな収納がついている。これが意外なほど便利で、鍵のついていない左側には有料道路の通行券などを、鍵つきの右側には小物が収納可能。容量としては左右とも1リットルほどだが、収納スペースの少ないバイクにとっては有用な装備と言えるだろう。収納についてはシート下にも用意されており、こちらはレインウェアなどが入る十分なサイズ。シートカウル下の荷掛けフックポイントや標準装備のタンデムグリップ、余裕ある座面のタンデムシートなど、バイクを便利かつ快適に楽しむ装備が満載されている。
もちろん、快適性だけでなく走りの装備についても、フラッグシップモデルだけに充実しているのは言うまでもない。高度な制御を実現した前後ABSや、幅広い調整幅を持つサスペンション、そして7,000回転で74kWを発生するハイパワーな水冷DOHC直列4気筒エンジンなど、高い走行性能を期待させるスペックを実現している。ひときわ目をひくハーフカウルの中には、スポーツモデルならではの充実のハイスペックが包み込まれているのだ。