掲載日:2007年05月17日 試乗インプレ・レビュー
伝統的な空冷直列4気筒エンジンを、スチール製丸パイプフレームに搭載。車体の大きさは750クラスよりも上のリッターネイキッドに近い。黒く塗られたダブルクレードルフレームは、日常ユースや長距離ツーリングまで、幅広いシーンでの快適性を追求。低重心および最適なホイールベースで、しっとりとした乗り味のなかに、優れた運動性能を調和させている。ゆったりとしたポジションを生み出しマシンを操縦しやすいバーハンドルをはじめ、シンプルな丸型ヘッドライトや視認性の良い2眼メーター、正立フロントフォークや2本のリヤサスなど装備の内容はシンプルかつスタンダードで、奇をてらったものはないのが好印象だ。オートバイは性能やスペックだけで魅力を量れるものではない。乗る者の想いがあり、造り手のロマンがある。往年の名車である銀×青のデイトナレーサーを再現した今回のスペシャルエディション。最高速250km/h以上、最大出力140psを発揮したという空冷最強CBのカラーを踏襲した今回のCB750・スペシャルエディションには、そんな夢やロマンがじっしり詰められている。そして、空冷&キャブのCBナナハンは排ガス規制の影響から間もなく姿を消しそうだ。買うなら今のうちかもしれない!