掲載日:2012年06月08日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/田宮 徹
スーパーモタードの要素を取り入れたストリートファイター系ネイキッドとして、確固たる地位を築いているのが、欧州オーストリアのKTMが手がけるデュークシリーズ。2012年現在、4機種がラインアップされているこのシリーズの最高峰、そして同時にKTMネイキッドのフラッグシップに相当するのが、990スーパーデュークRだ。2011年までは、標準仕様とR仕様の2機種体制だったが、2012年にはR仕様のみの設定となっている。
搭載されるエンジンは、LC8と呼ばれる排気量999ccで挟角75度の水冷Vツイン。他の990シリーズにも使われるこのDOHC4バルブユニットは、2012年型スーパーデュークRの場合は最高出力125馬力を叩き出す。そしてこの、熟成が続けられてきたエンジンは、鋭い加速を生むだけでなく、扱いやすさと回転上昇の気持ち良さにも定評がある。一方でフレームは、KTM伝統のクロモリ鋼管トラス構造。フロントには、48mm径のインナーチューブにチタンコートが施されたWP製の倒立フォーク、リアにはアジャスタブルタイプのWP製モノショックを装備する。ブレーキは前後ともブレンボ製。フロントは、キャリパーがラジアルマウントタイプ、ディスクが320mm径で、強力な制動力を生み出す。もちろん、前後ホイール径は17インチ。燃料タンク容量は約18.5Lで、燃料のみをのぞいた半乾燥重量は186kgと発表されている。
ライダー側の高さが850mmに設定されたシートは、2011年型までのR仕様がシングルタイプだったのに対し、2012年型ではタンデム可能なタイプとなった。そして価格は、2011年型標準仕様と比較して約16万円、2011年型R仕様と比べればじつに約28万円も引き下げられている。ワインディングでは最新スーパースポーツに匹敵する運動性能を発揮し、ストリートでは意のままに振りまわして乗れるストリートファイターは、より親しみやすい存在となった。
117馬力の849.4cc水冷Vツインエンジンを、鋼管トラスフレームに搭載。8段階に調整可能なトラクションコントロール機構を装備した、攻撃的なネイキッドだ。
アルミ製フレームに135馬力の1,050cc水冷並列3気筒エンジンを積んだ、英国生まれのストリートファイター。標準仕様の価格は990スーパーデュークRとほぼ同じ。
F800系をベースに898ccへの排気量拡大などのチューンが施された並列2気筒エンジンを、F800用ベースの鋼管トラスフレームに搭載。ハスク初の大型ネイキッドだ。
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