掲載日:2011年03月02日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/髙野 英治
グラディウスとは、古代ローマの刀剣の意。スズキ往年の名車である、カタナを連想させるネーミングを与えられ、2009年12月24日に発売されました。心臓部は水冷90度Vツイン、DOHC4バルブで排気量は 399cc。これをトラス(=三角形を基本に構成された)構造のスチールパイプ製ダイヤモンドフレームに搭載し、足まわりはフロントに正立フォーク、リアにはモノショックを組み合わせ、前後にはラジアルタイヤを装着しています。兄弟車には車体構成がほぼ共通で、排気量を 645cc とした上級版も輸出専用車として存在。これも含めて、グラディウスは過去に同系エンジンを搭載して好評だった SV400/650 の後継モデルと言えます。SV はアルミフレームにキャブレターを備え、ハーフカウル仕様のSもラインナップしていましたが、グラディウスはスチールフレームにフューエルインジェクションを採用するなど、全面的な改良が施されたフルモデルチェンジ車です。カウル付きの設定はありませんが、国内向けの 400 は電子制御式ABS(アンチロックブレーキシステム)を標準装備しています(650はABSありなしを選択可能)。
グラディウスはスタイリングも特徴的で、曲線を基調とした艶かしいデザインが印象的です。異形マルチリフレクターヘッドライトを筆頭に、樹脂カバーで包み込んだ燃料タンク、車体後部にかけても曲線的なボディラインが与えられ、マフラーにもメッキカバーを装着。トラスフレームやステップ周りの直線的なデザインと組み合わせ、所有欲をくすぐるエレガントかつ凝った意匠が与えられています。また、後席には握りやすく、しっかりとした造りのグラブバーを備えて取り回し性を向上するとともに、タンデムライディング時の快適性にも寄与。コックピットは発光指針式のアナログタコメーターを中心に据え、デジタル式スピードメーター、燃料計、ギアポジション・インジケーターも装備。ハンドルバーは誰にもなじみやすいパイプのセミアップタイプで、スポーティでありながらリラックスしたライディングを可能としています。カラーリングは白×青、赤、黒の3タイプ。実質2010年登場の最新モデルながら、程度の良い中古車もボチボチ出てきているようです。
400ネイキッドのベンチマーク的存在で、エンジンはスポーティかつトルクフルな4気筒。直接のライバル車ではないが、Vツインと直4のフィーリングは一度比較されたい。
これぞ直接のライバル車。エンジンは水冷並列ツインだが、評判の良い650の兄貴分の存在や、個性的なスタイリングも似通う。ABSはありとなし、カウル付きも選べる。
好評だった先代型SV400S。同系エンジンだが、フレームはアルミで、吸気系もキャブレターなどグラディウスとは異なる個性がある。中古のタマ数も少なくない。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!