掲載日:2022年10月27日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/杉山 研二
ニンジャZX-6Rは、フルカウルの車体にパワフルな並列4気筒を搭載した本格スーパースポーツモデルです。1995年の初代から長らく海外向けの輸出のみでしたが、2019年型からは日本国内に向けても発売。最新の2023年モデルでは、KRTエディションのカラー&グラフィックをリニューアルしてラインナップしています。KRTはカワサキレーシングチームのことです。スーパーバイク世界選手権に参戦するニンジャZX-10RRをイメージしたライムグリーンとエボニーの車体色を、このKRTエディションには施してあります。
パワーユニットは低回転から高回転まですべての回転域で優れた性能を発揮する排気量636ccの水冷エンジンです。特に低回転域のトルクを向上することで、ワインディングやサーキットでのパフォーマンスとストリートでの扱いやすさを両立。最高出力は93kW(126PS)/1万3,500rpm、最大トルクは70Nm/1万1,000rpmを発生。トランスミッションはギヤ比を簡単に変更できるカセット式、クラッチにはアシスト&スリッパークラッチを採用しています。
車体骨格はアルミニウム製のペリメターフレーム、車両重量は197kgです。フロントサスペンションにはショーワのSFF-BP(セパレートファンクションフロントフォーク-ビッグピストン)を採用。縮み始めのコントロール性が高く、コーナー入口で車体が安定します。また、セッティングをワインディング向けとすることで、サーキットからストリートまで幅広いシーンで軽快なハンドリングと高いパフォーマンスを得やすくなっています。
電子制御関係では、滑りやすい路面での操縦をサポートするトラクションコントロール、フルパワーとローパワーの2つの出力特性を選択できるパワーモードセレクション、高精度なインテリジェントアンチロックブレーキなどを採用。そのほか、設定した回転数で指針の色も変化するシフトアップインジケーターをタコメーターに装備。車両価格は消費税10%込みで140万8,000円。発売は2022年の10月1日です。