掲載日:2020年03月06日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/杉山 研二
ブルターレ800ロッソは、798ccの並列3気筒エンジンを搭載するスポーツネイキッドです。発売は2020年3月、車両価格は消費税10%込みで189万2,000円に設定。ブルターレ800のラインナップのなかでもリーズナブルな価格設定ですが、これは製造工程の効率化により品質を維持しながら実現したものです。ですから車両として見れば標準モデルとの違いはわずかで、最も顕著とされるホイールでも、その差はスポーク外面の切削加工が省かれている程度です。
パワーユニットは、軽量コンパクトな3気筒エンジンです。MotoGPからヒントを得た逆回転クランクシャフトや、取り外し可能なギヤボックスを採用している点も注目です。最高出力は81kW(110hp)/11,500rpm、最大トルクは83Nm/7,600rpmを発生。エンジンモードは、スポーツ、レース、レインとカスタム設定の4つから選ぶことができます。そのほか、ギヤボックスにはアップ&ダウン対応のシフトアシストも備えています。
車体骨格は、MVアグスタの特徴であるスチールパイプのトレリスフレームにアルミニウムサイドプレートを組み合わせた構造です。車両の乾燥重量は175kg。リアショックはザックス製、スイングアームはアルミニウムの片持ち式、フロントフォークはマルゾッキの倒立式です。ブレーキキャリパーはブレンボ製で、フロントにラジアルマウント4ピストン、リアに2ピストンを採用。ABSはボッシュ9 PlusのRLM(リヤホイール・リフトアップ・ミディゲーション)機能付きを装備。
ちなみにこのブルターレ800ロッソは、同じく3月発売のツーリズモベローチェ800ロッソ、4月発売のドラッグスター800ロッソとともにロッソシリーズを構成。それぞれ手を出しやすい価格設定で、イタリア製3気筒のエントリーモデルという立ち位置を担います。また、ロッソはイタリア語で赤を意味しますが、そのネーミング通り、ロッソシリーズのイメージカラーは赤。ブルターレ800ロッソの車体色も、同シリーズ共通となるアゴレッド/メタリックカーボンブラックのツートーンカラーです。
アルミニウムのツインスパーフレームに、中速回転域のパワーが向上した3気筒エンジンを搭載。排気量は765cc、最高出力は91kW、消費税10%込みで143万7,000円。
ネイキッドとスーパーモタードの混合スタイルに、845ccの3気筒を搭載するMT-09。SPは高性能サスペンションを採用した上級仕様。出力85kW、税10%込みで113万3,000円。
高張力鋼のトレリスフレームに948ccの4気筒を搭載する、アグレッシブなスタイリングが特徴のスーパーネイキッド。最高出力92kW、消費税10%込みで104万5,000円。
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