掲載日:2013年03月06日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/淺倉 恵介
スーパースポーツモデル『F4セリエ・オロ』からスタートした現在のMVアグスタですが、その中核を担っているのはスポーツネイキッドラインのブルターレシリーズです。そのため機種展開も充実しており、3気筒エンジンを搭載するエントリーモデルの『ブルターレ675』を含め、排気量の異なる4気筒モデルを数多くラインナップしています。その中で、最強かつ最高級のグレードとなるのが『ブルターレ1090RR』です。
ブルターレ1090RRには排気量1,078ccのエンジンが搭載されています。MVアグスタのアイデンティティのひとつである、4本のバルブを放射状に配置するラジアルバルブを採用し、本国仕様では最高出力156PSという高出力を誇るハイパワーエンジンです。専用装備としてスリッパークラッチを標準装備、コンスタントメッシュのカセット式ミッションも採用されています。吸気系と点火系はマレリ製のシステムで制御され、あらゆる路面状況で最大のトラクションを実現する、8段階調整式のトラクションコントロールシステムも搭載しているのです。
フレームは、MVアグスタ伝統の鋼管トレリスフレームとアルミ製のピボットプレートを組み合わせたハイブリッド構造。高いねじれ剛性と圧倒的な軽さを持つこのフレームは、見た目も非常に美しく、MVアグスタ製モーターサイクルにとってのデザインアイコンにもなっています。フロントフォークは径φ50mmのマルゾッキ製フルアジャスタブル倒立フォーク、ザックス製のリアショックユニットはダンピングやプリロード、車高調整がフルアジャスタブルであることに加え、コンプレッション/リバウンドのダンピングが、高速側/低速側それぞれ調整可能なハイスペックモデルが装着されています。フロントブレーキキャリパーはブレンボ製モノブロックタイプをラジアルマウント、リアブレーキにはニッシン製4ピストンキャリパーが奢られるなど、車体の隅々にまで高級パーツが惜しみなく使用されています。
そしてMVアグスタと言えば、デザインの美しさについて触れないわけにはいきません。ネイキッドスタイルの世界的トレンドの先駆けとなったスラント(傾斜)したヘッドライトは、フォルムの洗練の度合いが高められ、空力的にも高い効果を持つメーターユニットにはLED式のウインカーが埋め込まれるなど、最先端を行くデザインワークは流石です。美しく、速く、そして何よりライディングが楽しい。そんなブルターレ1090RRは、まさにネイキッドモデルの頂点に君臨する1台であると言えるでしょう。
アプリリアのフラッグシップであるRSV4と基本コンポーネンツを共有するスポーツネイキッド。『aprc』の搭載により、あらゆる状況下で最適なトラクション性能を獲得。
排気量1,050ccの並列3気筒エンジン搭載。前後オーリンズ製ショックユニットやブレンボ製ブレーキシステム、軽量ホイールなどを採用するスピードトリプルの上級モデル。
スーパーバイク1098由来のテスタストレッタエボルツィオーネエンジンをストリート向けにモディファイして搭載。前後にオーリンズ製サスペンションユニットを採用。
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