アプリリア RSV4 R APRC

掲載日:2012年11月07日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/淺倉 恵介

アプリリア RSV4 R APRCの画像
aprilia RSV4 R APRC

V4エンジンだけが実現する軽快な運動性と高いトラクション性能に加え
先進の電子制御を多数投入した未来型スーパースポーツ

アプリリアのスーパースポーツ 『RSV4 R APRC』 は、スポーツバイクを得意とする同社の象徴的なマシンです。独自の狭角65度V型4気筒エンジンを搭載し、2気筒エンジン搭載車並みのスリムなシャシーで高い運動性を誇っています。RSV4 R にはいくつかのグレードが存在していますが、その中心機種が RSV4 R APRC です。排気量は 999.6cc で、日本仕様の最高出力は 106HP(78kW)/7,000 rpm となり、最大トルクは 96Nm(9.8kgf)/7,000 rpm です。吸気システムにはインジェクション、スロットル制御にはアプリリアの独自技術である電子制御式スロットル 『ライド・バイ・ワイヤ』 を採用しています。6速ミッションはカセット式、クラッチは機械式のスリッパーシステムであることなど、レーストラックを強く意識した装備が持たされています。フレームはアルミツインスパーで、前後のショックユニットはザックス製フルアジャスタブルタイプを装備するなど、シャシーもハイスペックに仕上げられています。

最大の特徴とも言えるのが、ネーミングにもある先進の電子制御式ライディング補助デバイス APRC です。APRC とは 『Aprilia Performance Ride Controle』 の頭文字をとったものです。APRC は ATC(アプリリアトラクションコントロール)、AWC(アプリリアウイリーコントロール)、ALC(アプリリアローンチコントロール)、AQS(アプリリアクイックシフト)など4つの機能から構成されています。ATC は、いわゆるトラクションコントロールシステムですが、プリセットされた8種類のセッティングから路面状況や使用するタイヤに合わせた最適なセッティングが選択できるという、きめの細かい制御を実現していることが特徴です。また、走行中でも左ハンドルスイッチに設けられたジョイスティックで、セッティングの変更が可能となっています。AWC は、過大なウイリーを抑制することができ、制御の介入は3種類のセッティングから選択可能です。ALC はレーストラック専用の機能で、ゼロ発進時に最適なトラクションを生み出し、イージーにマシンの加速力を引き出すことができます。ALC も3種類のセッティングから選択可能です。AQS は、シフトアップ時にスロットルとクラッチ操作を必要とせず、素早いシフトチェンジを実現しています。これらの進んだ電子制御を採用したことによって、RSV4 R APRC はより安全で、より快適なスポーツランが楽しめるスーパースポーツバイクとなっているのです。

また RSV4 R シリーズには、APRC を装備しないスタンダードモデル RSV4 R や、より高品質なパーツを装備する RSV4 Factory、RSV4 Factory APRC といったバリエーションモデルも存在しています。

アプリリア RSV4 R APRCのここがポイント!
  • ● スリムでコンパクトなV型4気筒エンジンならではの高い運動性
  • ● 電子制御式ライディング補助デバイスAPRCを搭載
  • ● レーサー譲りの高剛性で運動性に優れたシャシー

アプリリア RSV4 R APRCのライバルはこれだ!

  • BMW
    S1000RR

    トラクションコントロールシステム『DTC』と『レースABS』を装備し、優れた電子制御ライディング補助デバイスが好評。2012年にフルモデルチェンジしている。

  • カワサキ
    ニンジャ ZX-10R ABS

    最高出力200PSを誇るモンスターだが、3種類の出力モードが選択可能な他、トラクションコントロールシステムを搭載するなど乗り手に優しい電子制御を数多く採用。

  • ドゥカティ
    1199パニガーレS

    新世代Lツインエンジンやモノコックフレームなどの最新技術を投入。トラクションコントロールシステムに加え、自動調整される電子制御式サスペンションDSEも装備。

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