掲載日:2010年01月06日 特集記事 › ロードライダーインプレッション
記事提供/2009年7月1日発行 月刊ロードライダー 7月号
■Report/和歌山利宏 ■Photo/徳永 茂
■協力/財団法人JKA
オートレースを総括するJKA=小型自動車競走振興法人が、筑波にある選手養成所においてジャーナリスト向けにマシンの試乗会を開催。それはまたとない貴重な体験であった。
とにかく乗って楽しい
そして、奥も深い!
かねがね興味はあったが、今日まで乗る機会のなかったオートレーサー。だけどご覧のように、走りの写真を見てアッチャー! である。マシンはそれなりに寝ているが、上体は直立のままで、マシンに荷重できず、一体感も得られていない。試乗中、今一歩しっくり来なかったことも正直なところなんだけど……。
なんでだろう。おそらく、左右非対称のハンドルに惑わされ、上体が右に傾いた体勢から左コーナーに寝かし込んでいたせいではないだろうか。考えがまとまると、また無性に乗ってみたくなった。何しろ、まるで最高のストリートスポーツみたいで、乗って楽しいのだ。180度クランクの600ccツインは鼓動感も豊か。リヤはリジッドだから、卜ラクションもこの上なくダイレクトに伝わってくる。もっと“変態マシン”かと想像していた僕としては、スポーツバイクのエッセンスを持ち合わせているマシンに感激だったのである。
それだけじゃない。60歳以上の選手がいるレースって大したことないんじゃないという気持ちもどこかにあったと思うが、それは大間違い。今回、僕たちを指導してくれた現役ライダーの篠崎実選手は60歳になるというのに、見事な模範走行を見せてくれた。身体は鍛え上げられ、レースに取り組む気持ちも実に若い。僕もまだまだ頑張らなくてはと、そんな刺激も受けた。
それにしても、こんな素晴らしいレースとバイク乗りの世界があったなんて今まで知らなかったというのが、偽らざる気持ちである。
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