掲載日:2021年06月18日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち
自動車メーカーのダイハツ工業が1974~77年までノックダウン生産、販売していたモペット、ソレックス5000は、フランスのキャブレターメーカー「ソレックス」が制作したモペットで、その後ヨーロッパ、世界へ広がって行った。
当時はダイハツ工業がディーラーで販売していたためか、あまり売れなかったらしい。二輪販売店や自転車販売店で販売していたら、少し違っていたかもしれません。ちなみに30年以上前ですが、世界一周の旅をしているときにパリとアフリカのアルジェリアで走っているのを見ましたが、かなりのんびり走行でした(笑)。
さて、足元にあるペダルでわかるようにベースは自転車です。それも頑丈なフレームのママチャリ。その前輪に2スト49ccのエンジンが載っています。ちなみにシリンダーの右側がガソリンタンク、下にある黒くて丸い物体がマフラーです。
最高速度が18km/hなので、ウインカーやスピードメーターなどの保安部品はついていません。そして最高出力はわずか0.4PS! ちなみに同時期に販売していた原付バイク、ヤマハスポーツRD50の最高出力が6.3PS、その力の差は歴然です。
エンジンが非力なので坂は登らず、またエンジンがフロントの高い位置にあるのでバランスが悪い、サスペンションがないので乗り心地もいまいち。でもそこが逆に魅力と思っているのは、僕だけでしょうか? そこは変わり者なので許してください(笑)。でも、このスタイルは唯一無二。見た瞬間にソレックスとわかる、個性を持っているということ。その乗り心地、一度でいいから体験してみたい。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!