レトロバイク・グラフティ第28回 SUZUKI RG50Γ(スズキ RG50Γ)1982年

掲載日:2020年03月20日 レトロバイク・グラフティ    

イラスト・文/藤原かんいち

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レトロバイク・グラフティ第28回 SUZUKI RG50Γ(スズキ RG50Γ)1982年

“ザ・エキサイティング・フィフティ”50ccレーサーレプリカ登場!

ランディ・マモラにケニー・ロバーツ、フレディ・スペンサーetc……。膝をスリスリ、命を懸けたデッドヒートに手の汗握る。たくさんの若者がテレビや雑誌のグランプリロードレースに釘付けになっていた1980年代初頭。その中にはもちろん自分もいた(笑)。

日本のバイク業界はそんな時代の流れを汲み、レーサーレプリカ全盛時代に突入して行く。その波は身近な50ccにいきなりやってきた。先陣を切って登場したのがSUZUKIのRG50-ガンマ!! その時は「ガンマ」という名前が付いているだけ、とてつもなく速いバイクのような気がした。

名前もさることながら中身がすごかった。クラス初の高張力鋼管角形パイプを使用したダブルクレードルフレーム。アルミシリンダーの水冷エンジンにフルフローターサス、ANDFなど最新の装備がてんこ盛り。さらにオプションのセンターカウル、アンダーカウルを付ければ、気分は完全にレーサー。

あの頃は、憧れのバイクは高くて買えないけれど、せめてカタログだけでも眺めていたかった。そんなガンマのカタログの表紙は、500ccクラス世界選手権のチャンピオン、イタリア人イケメンレーサーのフランコ・ウンチー二。ブルーのレザースーツに身を包んだフランコの後ろにレースマシン。手前にRG50ガンマが並ぶ。何もかもがカッコイイ……カッコよすぎる。僕もガンマに乗れば、ウンチ―ニみたいになれるのかな? 何前はいまいちだけど(笑) ガンマなら僕でも早く走れるかも? こんな風にかっこよくなれる?? 僕にとっての妄想マシンなのであった。

スズキ RG50Γ スペック
  • ■サイズ/全長 1880mm×全幅 655mm×全高 1015mm ■車重/85kg ■エンジン/水冷 2ストローク単気筒 ■排気量/49cc ■最高出力 7.2ps/7200rpm ■最大トルク/0.72kgf・m/7200rpm ■変速機形式/リターン式・6段変速

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