掲載日:2020年01月24日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち
大きな特徴はビギナーや女性など幅広い層に向けて、気軽に乗れるファミリーバイクとして登場したこと。スカートをはいた女性でも乗車できる低床バックボーンフレーム、低いシート高、泥や小石から足もとを守るレッグシールド、小回りの利く前後10インチホイールなど、優しい機能が盛りだくさん。エンジンも同様に低・中速域で使いやすいように設定、信頼性の高いカブ系横型を搭載しているため耐久性も高く、燃費も良かった。買い物や通勤など、まさに足代わりに使えるバイクだった。
もう一つの特徴は、細かい変更を繰り返しながら、長く生き続けたこと。「カブトフェンダー」の名で親しまれていたフェンダーは鉄製から樹脂製へ、4本スポークから3本スポークへ軽量化を図った。さらにフロントバスケット付きにしたり、3速オートマチックミッションを組み合わせた「シャリイ・50AT」を作ったり、新ロータリーチェンジ機構を採用したり、セルスターターを付けたり…マイナーチェンジの宝庫。スクーター時代をいかにして生き残るか、必死だったことが伝わってくる。
さらに面白いのがCHALYは同じなのに日本語表記は72年型~は「シャリイ」、88年型~は「シャリィ」、95年型~は「シャリー」と3つもあること。変わり続けることで生き続けたCHALY。僕はキミを忘れない。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!