掲載日:2018年11月22日 トピックス
取材協力/YAHAMA, ITA(Italian Trade Agency) Text&Photo/Ryo Tsuchiyama
2018年11月6日からイタリア・ミラノで開催されていたEICMA2018(ミラノショー)。ヨーロッパ最大にして世界最大規模を誇る二輪モーターショーには各メーカーがこぞってブースを出展していた。
ここではヤマハブースの模様を写真でレポート。ヤマハはEICMA開幕直前に個別に報道陣向けのカンファレンスを開催し、テネレ700やナイケンGTなど注目の車両をお披露目していたが、ミラノショーはそうしたモデルを一般向けに初お披露目する場となった。
ヤマハブースでは前述のモデル以外にも、XSR700をベースに往年の名車XT500をトリビュートしたXSR XTributeや、前二輪・後一輪モデルのミドルサイズコンセプト「3CT」、XMAXの特別装備車「IRON MAX」など新型モデルが数多く登場し、多くの来場者で賑わいを見せていた。
ヤマハがトリシティで実用化した、前二輪・後一輪の「LMW(リーニング・マルチ・ホイール)機構」を採用するスポーツバイクとして2018年夏に発売されたナイケン(NIKEN)。ミラノショーでは、ツアラー版のナイケンGT(NIKEN GT)がお披露目された。
パニアケースやロングスクリーン、グラブバーなどが追加されてツーリング装備が充実したナイケンGT。日本国内で開催された試乗会でもスポーツツアラーとしての素性の良さに高評価が集まっていたが、早くもツアラーモデルが登場。国内導入時期は未定。
会場に展示されていたナイケンGTはソフトシェルのパニアケースを装備していた。容量は未確認だが、フルフェイスヘルメットは収納できそうだ。
いよいよ市販版がお披露目となったテネレ700(Ténéré 700 )。ヤマハはミラノショー開幕前日にミラノ市内で開催したプレスカンファレンスで車両を発表した。
【左上】エンジンはMT-07ベースの689cc・並列2気筒。最高出力などは明らかになっていないが、6,500rpmで最大トルクを発生するという。【右上】フロントは21インチ、リアには18インチホイールを採用する。ブレーキはキャンセル機能付きのABS。タイヤはピレリ・スコーピオンラリーSTRを履いている。【左下】エンジン下には大型のアルミ製スキッドプレートを装備。【右下】フットレストもオフロードモデルならでは。ステップゴムは取り外し可能だ。
ヘッドライトには4灯式LEDを採用する。2×2の組み合わせでロービームとハイビームに振り分けている。ユニット下部で点灯しているのは、欧州仕様ではよく見られるデイタイム・ランニングライト。現段階で日本国内導入時期などは不明だが、このヘッドライトユニットが日本仕様でどうなるのかが気になるところ。
ミラノショーのヤマハブースには、テネレ700の開発ベースとなったプロトタイプ「T7」から、開発段階で各地のラリーレイドに参加したプロトタイプも展示されていた。ここではスタイリングと顔つきを比較してみる。【左上・右上】2016年のミラノショーで初公開されたT7。【左下・右下】イタリアの<サンレモ~セストリエーレ>間を走破するラリー「HAT SANREMO SESTRIERE」に参戦した開発車両。顔つきはほぼ市販版に近づいている。
3色展開となるテネレ700。こちらは爽やかなホワイト。すでにオプションパーツの開発も進んでいるようで、アクラポヴィッチ製マフラーを装着していた。今回ミラノショーで発表されたテネレ700は2019年後半にヨーロッパで発売開始とアナウンスされている。
人だかりの絶えなかったテネレブース。【左上】テネレシリーズ最高峰のXTZ1200。【右上】テネレ700のもうひとつのカラーバリエーション、ガンメタ。こちらもオプション装着車でアルミ製のパニアケースを装着していた。【左下】テネレ700のスクリーンとその周辺を撮影。見たところ、スクリーンを上下させる機構はないようだ。【右下】メーターはスマホ大の縦型。モノクロの液晶タイプのようだが、メーターが点灯したデモ車がなかったため詳細は確認できず。
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