掲載日:2018年05月28日 トピックス
取材協力/株式会社カワサキモータースジャパン 取材・写真・文/バイクブロス・マガジンズ編集部
シート高820mm、車両重量217kgのZ900RS CAFEを、150cm、155cm、160cm、175cmのテスターが足つきチェック。カフェレーサー仕様の大型バイクでも小柄な女子たちは足がつくの?
昨年発表されたレトロスポーツZ900RSのバリエーションモデルとして、2018年3月にカフェレーサー仕様で登場したZ900RS CAFE。フロントカウルやローポジションハンドルなどを装備し、専用のカラーリングで雰囲気のある車両に仕上がっています。もちろんカワサキ・トラクションコントロールやLEDヘッドライトなど最新の技術も投入され、見た目はレトロ、中身は最新というツーリングやスポーツ走行を楽しめそうなバイクです。
実際にエンジンをかけてみると、スポーティなエキゾーストサウンドが心地よく、カッコイイ外観にぴったり。エンジンはカワサキ伝統の並列4気筒を搭載して、低中速回転域でのトルクを重視したセッティングになっているのだとか。今回は足つきチェックの撮影なので走らせていませんが、こういった情報だけもウキウキしてくるのは、注目度の高いバイクだから……という理由もあるかも。
写真がZ900RS CAFEのシートですが、写真で見るとシートの先端は細く見えるような気も……。ただ、もともとタンクの幅があるモデルなので、実はそんなに細身なシートではないかな? というのが実感です。比較車両は国産、外車含め、近しい排気量、デザインが同じようなモデルを選び、シート高&車両重量をチェックしたのでそちらも併せて見てみましょう。
【比較的似ているタイプの車両のシート高】
こうして比べてみるとZ900RS CAFEのシート高は高めで、車両重量は平均的な印象。ベースとなったZ900RSと比べると20mmもシート高が高いんですね。
今回は150cm、155cm、160cm、175cmと4名のテスターが跨って足つきチェックを行ったので、その様子を写真で見比べつつ、それぞれが感じたZ900RS CAFEの足つきポイントをお伝えします!
4名のテスター跨って足つきチェックを行うのはカワサキZ900RS CAFE。テスターの身長は150cm、155cm、160cm、175cmとなっている。
150cmのテスターから見てみましょう。ご覧の通り、両足はまったく接地しない状態。スタンドを払うのも無理そうな状況です。
片足ならば、思いっきり腰の位置をずらせばつま先の接地は可能。ただ、テスターの感想は「片足をついても自分で支えられる気がしない」とバランスは取れない感じ。
その片足の状態を真後ろからみてみよう。車体は支えているのでそんなに傾いていないが、腰の位置はだいぶ左によっていて、右腕ものびている。
次は155cmのテスター。両足での足つきはつま先が点で接地する感じ。腕も伸びていて不安定な体勢になっている。
片足だと、普段からバイクに乗り慣れているテスターなので「片足の足つきは安定しているし、乗る分にはなんの問題もないと思う」との感想。ただ、同じ身長であっても大きいバイクに乗り慣れていないと乗るのは難しそう。
155cmのテスターを後ろからチェック。確かにつま先が点で地面についている。安定しているのはバイク慣れしているからか……。
片足では腰の位置をずらしているものの、足の裏が1/3ほど接地する。バイクを支える人が居なくても車体は安定しているので、バイクに慣れている彼女ならば実際に乗れそう。
160cmのテスターも、つま先が接地している程度の足つき。座る位置もシートの前方になっている。
片足だと少々つま先の接地面積は増える。「想像したよりも車体が軽いので安定はさせやすい」との感想。
160ccmのテスターを真後ろから見てみる。足も伸びきっているし、肘もそんなに曲がっておらずゆとりは少ない。
片足だと腰の位置は少しずれるがつま先で踏ん張れる程度には接地している。
175cmのテスターをみてみよう。足裏は半分ほど接地。腰掛けている位置も深めで車体は安定している。
片足ならば見ていても不安はない。印象としては「タンク幅が大きくて気持ちよくニーグリップ出来なかった」とのコメント。シートとタンクのバランスがイマイチと感じたようだ。
175cmのテスターを真後ろから見た姿。足裏もまあまあ接地しているし、肘にもゆとりがある。
片足ならばさらに安定している。ただ175cmあっても足裏がベッタリ接地とまではいかないのでシート高820mmはけっこうハードルが高そうだ。
155cmのテスターと160cmのテスターはシートに跨って自然な位置に足を降ろすとステップに脛やふくらはぎが当たると言っていた。シート前方に跨るとステップと足の位置がちょうど当たる位置になるようだ。
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