掲載日:2017年08月04日 トピックス
取材協力/本田技研工業株式会社 取材・写真・文/バイクブロス・マガジンズ編集部
CB400スーパーボルドール。カウル装備でロングランも楽々こなしてくれる頼もしいマシンだ。
250cc以上400cc以下の国産バイクの中で、2016年の国内販売台数首位に輝いたのが、ホンダの400ccロードモデルのCB400SF/スーパーボルドール(以下、SB)だ。
400ccという排気は250ccクラスに比べて出力的にゆとりがあるのが特徴だ。走り出しの加速は力強く、高速道路でのロングランもそつなくこなす。一方、250ccモデルに比べて車体価格が高めであったり、車検が必要なために維持費がかさむという点がネックとなってくる。250ccにするか400ccにするかは、「自分がバイクをどう楽しみたいのか」によって変わってくるだろう。
もし「400ccのバイクが理想」という結論に至っているのに、体格的な問題で250ccを選ぼうとしているならば、ぜひこの記事をチェックしてみてほしい。今回テストした車両はCB400SBになるが、同じシート高のCB400SF/SBならば、シートの一部やハンドルなどに手を加えれば、150cmでも可能性が見えてくると感じられたからだ。
CB400SF/SBのシート高は同じで755mm。実はこの755mm。アメリカンモデルを除く400ccのロードスポーツモデルの中では、最もシート高が低いモデルである。参考までに書き出すと、ホンダのCB400Rは785mm、すでに足つきチェックをしたヤマハのMT-03は780mm、スズキのグラディウスは785mm、そしてカワサキのNinja400は805mm。なお、ヤマハの定番400ccネイキッドであるSR400のシート高は790mm。ドゥカティのスクランブラーSixty2は770mm。BMW MotorradのG310Rは785mmとなっている。
150cmのテスターは、普通二輪免許を持っていて、教習車がCB400Kだったこともあり乗車時のバランス感覚が身についていたからか、両足は無理だったが、片足では一人で車体を支えることができた。シートをさらに低くしたり、ハンドルポジションを見直すことで、150cmでも乗れるバイクになる可能性は十分高いといえるだろう。
なお、各テスターともに「すごい安定している」と感じたわけでもなく、「ものすごく不安を感じた」わけでもなかった。まさしく、可もなく不可もない車体だったという。この「特に感想がない」というのは、恐怖心もないということになる。400ccモデルで人気トップのCB400SF/SBは、ライダーにとって自然な存在になってくれるマシンなのかもしれない。ぜひ、試乗会やショップで跨ってみてほしい。
01150cmのテスター。両足を出しているが、両足共に接地してはいない。ただし、足が真下に伸びているのがポイント。ステップとシフトの間に足を入れることで、ステップに邪魔されず真下に足が出せている。
02片足ならば足は接地する。なお、テスターに確認したところ、ハンドルが遠いという印象もなかったという。
03後ろから見た様子。両足は足の先が地面に触れるか触れないか程度だ。
04片足であれば一人でも支えることはできた。ただし、信号待ちで足を踏み換えるような動作をとるのは、少々厳しい印象だ。何らかの足つき性をよくする工夫が必要になるだろう。
05155cmのテスター。ステップが足の邪魔をしない配置のため、155cmであれば両足の設置もできる。
06片足接地もわりとラクにクリア。
07若干、足が開いているが、両足の接地面積は決して多くはない。それでもバランスが取れている。
08片足接地も問題なし。信号待ちなどでの足の踏み換えなども問題ないだろう。
09160cmのテスターならば問題なし。
10片足接地なら余裕もある。おそらくライディングシューズを履いていればカカトまで接地できただろう。
11右側はサイレンサーで見えないが、左側の足とステップの関係を見れば、ステップが足を邪魔していないのがわかる。
12装備も走行性能も十分。そしてシート高や足つき性も考えられているCB400SF/SB。400ccを諦める前に、チェックしておきたいマシンのひとつだ。
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