掲載日:2016年02月22日 トピックス
記事提供/アウトライダー編集部
文/野岸“ねぎ”泰之 写真/鳴海 武史
※この記事は雑誌『アウトライダー』の連載企画『ツーハピ・ラボ』に掲載された内容を再編集したものです
※記事の内容は雑誌掲載当時のものです(アウトライダー vol.57 2012年11月11日発売)
キャンプ好きのライダーの中には、料理が好きな者も多いことじゃろう。バイクで運べる調理道具には限界があるから、調理場はどうしても貧相になりがちじゃな。今回は、そんな悩みを一挙に解決するべく、ライダー向けのシステムキッチンを考案してみたのじゃ。
カネと手間をかければ誰にでもいいものが作れるじゃろう。それではツマランので、100円ショップの商品でどこまでやれるか、トライしてみることにした。なに? 研究所に予算が無いからだろうって? バッカモン、図星じゃ。まぁコストは安いに越したことはないのじゃよ、ウォッホン。
安さとともに今回こだわったのが、携帯性の良さじゃ。バイクで運ぶのに、大きくなってしまっては、いくら内容や機能が豪華になったとしても、本末転倒じゃろう。バイク用だけに転倒は避けたいからのぅ、フォッフォッフォ。所員001号がとにかくコンパクトにパッキングすることに熱心で、いろいろ構成パーツを工夫して、薄手のビニールでできたA4サイズのブリーフケースに収まるようにと、あれこれ考えてくれおったわい。おかげでなんとまぁ、薄くてバイクのパッキングにも邪魔にならない、非常に優れたシステムができたゾ。これを「ツーハピ・キッチン」とでも名付けようか。
キッチンの本体となるのはこれ。ワイヤーラティスなどとこじゃれた名をつけてはいるが、いわゆるメッシュパネルじゃな。いろいろぶら下げてやるわい!
構造体となるメッシュパネルの上にはシンクラックをかぶせる。伸縮自在のすぐれものだ。ほかの大型パーツはステンレストレーと水ボトル。
トングやライト、キッチンタイマーなど、備え付けると便利そうなグッズを次々と物色。夢が膨らむ瞬間じゃのぅ。
オール・インッ! 本体となるメッシュパネルはもちろんのこと、もろもろの便利装備までひっくるめて、すべてがビニール製のブリーフケースに収まるのじゃ!!
すべてが収納されたブリーフケース。軽くて薄くてコンパクト!! パッキングの時にも邪魔にならないサイズを実現したのであ~る。
メッシュパネルはタイラップで留めるが、折りたたみの方向に注意。同じ向きにたたむとペタンコにならないため、逆方向に折る。
パパッと開いてシャキ~ンと設置! 天板となるシンクラックは、書類を留めるクリップで固定。こちらも留める向きを工夫することにより、不要時は後方に倒せるのじゃ。
これだけの機能がほぼ1,000円で完成!! テーブルの周囲の空間を立体的に使うことにより、コンパクトながら多くの機能を有したキッチンができあがった。なかなかカッコいいぞ!
この「ツーハピ・キッチン」、とりあえず手持ちのテーブルをバージョンアップする形としてみたゾ。基本はテーブルの周りにワイヤーラティスという名のメッシュパネルを巡らせ、そこにあれこれ便利なものを引っ掛けよう、というものじゃ。
手元にあったほうが便利なのは、まず水じゃろう。ワンタッチで水を汲めるよう、プラボトルを逆さまに設置。
水ボトルはナスカンで固定。コックを引くと水が出るけど勢いが強すぎ。要改良じゃな。
さらに左手にはキッチンペーパーがわりのティッシュと、暗くなっても手元が照らせるよう、LEDライトを装備。カップラーメンやパスタをゆでる際に便利な、キッチンタイマーも取り付けてみた(どことなくリンゴのマークの製品に似てる!?)。
さらにトングやシェラカップなどを引っ掛けて、必要なときにすぐ取れるよう設置。テーブルの上空には、洗い物の水を切れるようスライド式のシンクラックを装備。ここにトレイを置けば、切った野菜などを一時的に置いておく場所にもなるし、パネル自体、必要ないときには後ろ側に倒しておける作りになっておる。どうじゃ、大したシステムじゃろう? といっても、今回の工夫のほとんどは001号と003号が知恵を絞った結果じゃがのぅ。優秀な所員を持ったワシはさらに優秀じゃな、フォッフォッ。
メッシュパネルはタイラップで留めてあり、ワンタッチで展開、収納が可能な作りなのじゃ。それにしても、テーブルの周囲に調理グッズを配置するだけで、料理にかかる手間がかなり短縮されるもんじゃのぅ。しかも、子供の頃にやったままごと遊びか秘密基地ごっこのような、「次は何をどこに置こうかな?」というワクワク感があるのじゃよ。そう、このシステムの最大の特徴は、パネルを継ぎ足したり次々とモノを取り付けられるという、拡張性と発展性にあるのじゃ。
オプションで導入した、折りたたみ脚つきの網。食品を置くほか、焼きモノにも使えるゾ!!
実際に調理作業をやってみると、想像していたよりも使い勝手がいい。使いたいものが手元にあって、サッととれるのは便利なのじゃ。
ではまた次回まで、さらばじゃ~!!(つづく)
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