全日本モトクロス選手権 第3戦中国大会

掲載日:2015年05月27日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹  取材協力/MFJ レーシングリザルト

IA-1決勝ヒート1のスタートシーン。ホンダファクトリーチームの小方誠選手(#2)が好スタート 。これをスズキファクトリーチームの熱田孝高選手(#4)が追ったものの、小方選手は徐々にリードを拡大しました。

小方誠選手が全日本最高峰で自身初の両ヒート制覇!
お昼休みにはリッキー・カーマイケル氏がデモラン!

全日本モトクロス選手権の第3戦中国大会は、5月16日(土)~17日(日)に広島県の世羅グリーンパーク弘楽園で開催されました。

コースは、県南東部に位置する人気観光地の尾道から、北西方向に直線距離で30kmほど離れた世羅町の山中に設けられています。路面はハードで、アップダウンにも富んだハイスピードレイアウト。米国AMAで活躍した選手の名前に由来するラムソンジャンプをはじめ、難易度が高いジャンプも数多く配されています。今大会の前には、フープスに代わりリズムセクションが設けられるなど、細部の仕様が変更されました。

全日本最高峰クラスとなる、排気量450ccの4ストマシンが走るIA-1は、30分+1周の決勝両ヒートを、ホンダファクトリーチームから参戦する小方誠選手(#2)が制し、自身初となる両ヒート制覇を達成しました。

排気量250ccの4ストマシンを中心に競われるIA-2では、ヒート1でスズキファクトリーチームの竹中純矢選手(#31)が勝利。ヒート2では、ホンダファクトリーチームの富田俊樹選手(#317)が勝ちました。また、2スト85ccと4スト150ccが混走するレディースクラスでは、昨年度チャンピオンの竹内優菜選手(#1)が、前戦に続いて優勝しました。

【リンク】
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01IA-1の決勝レースで、両ヒート制覇を達成した小方誠選手。ヒート1は、レース中盤に転倒を喫しながら、すぐに再スタートしてトップを守ってフィニッシュ。ヒート2は、序盤から独走を続けました。

02IA-1の決勝レースで、両ヒートを2位でまとめたスズキファクトリーチームの熱田孝高選手。ランキングトップの証であるゴールドゼッケンを装着して今大会に臨み、両ヒートで大ベテランの力を見せつけました。

03IA-1決勝ヒート1のレース終盤には、スズキファクトリーチームの小島庸平選手(#44)とカワサキファクトリーチームから参戦する新井宏彰選手(#331)が、僅差の3位争いを展開。小島選手が順位を守りました。

04IA-1の決勝ヒート1、スタートでやや出遅れたカワサキの新井宏彰選手(#331)は、追い上げを続ける展開。昨年度まで4年連続チャンピオンの成田亮選手(#1)は、不調からの脱出を予感させる両ヒート5位でした。

05IA-1決勝ヒート1の表彰台。写真中央が、今季初優勝を収めたホンダの小方誠選手(#2)。同左が、2位となったスズキの熱田孝高選手(#4)、同右が自身の誕生日に3位となった同じくスズキの小島庸平選手(#44)です。

06IA-1の決勝ヒート2でもっとも注目を集めたのは、カワサキファクトリーチームの新井宏彰選手。スタート直後に成田亮選手(#1)と接触して転倒。最後尾から追い上げ、14台を抜いて3位入賞を果たしました。

07IA-1の決勝レースで、待望の両ヒート制覇を果たしたホンダの小方誠選手(#2)。今季はここまで、開幕戦で成田亮選手(#1)、第2戦で新井宏彰選手(#331)、今大会で小方選手と、両ヒート制覇が続いています!

08IA-2の決勝レースは、両ヒートでスズキファクトリーチームの竹中純矢選手(#31)とホンダファクトリーチームの富田俊樹選手(#317)による争いとなりました。ヒート1は、竹中選手が振り切って今季2勝目!

09IA-2の決勝ヒート1で2位、ヒート2では優勝を果たした富田俊樹選手。ヒート2では、終盤に竹中純矢選手(#31)とデッドヒート。接触やライン交錯もあり、竹中選手が転倒したことから、トップとなりました。

10カワサキのマシンを駆るIA-2の能塚智寛選手は、ヒート1を3位、ヒート2を2位でフィニッシュして、表彰台に登壇。まだ18歳のニュージェネレーションは、恵まれた体格を生かしたダイナミックな走りが魅力です。

11IA-2の田中雅己選手は、昨年までのホンダファクトリーチームから、今季はかつて在籍していたプライベーター系チームへ。ヒート1はスタートで出遅れて6位止まりも、ヒート2ではトップ争いを演じて3位に!

12IA-2決勝ヒート1の表彰台。写真中央が後続からのプレッシャーをはねのけて勝利を収めた竹中純矢選手(#31)、同左が竹中選手を最後まで僅差で追った富田俊樹選手(#317)、同右が3位の能塚智寛選手(#32)です。

13IA-2決勝ヒート2の表彰台。写真中央が最終ラップの逆転劇により優勝を手に入れた富田俊樹選手(#317)、同左が竹中純矢選手(#31)の転倒で2位となった能塚智寛選手(#32)、同右が3位の田中雅己選手(#113)です。

14レディースクラスでは、昨年度女王の竹内優菜選手が優勝。レース序盤、この竹内選手を追っていた一昨年度の女王となる邵洋子選手(#5)が、前戦に続いて転倒。竹内選手は、独走での連勝となりました。

15レディースクラスの表彰台。写真中央が優勝した竹内優菜選手(#1)、同左が2位に入賞した開幕戦覇者の畑尾樹璃選手(#3)、同右がケガを負いながらしぶとい走りで3位となった安原さや選手(#2)です。

1690年代から00年代にかけてAMAスーパークロスおよびモトクロスで大活躍して、07年限りでモトクロスから引退したレジェンドライダーのリッキー・カーマイケル氏が初来日。日曜日のお昼休みにデモラン!

17ジェレミー・マクグラス氏らと並び、「史上最高のモトクロスライダー」と称されることも多いリッキー・カーマイケル氏。前後左右方向にかなりカラダが大きくなっていましたが、その走りと人気は健在でした。

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